2016年6月12日9:00
1枚のカードに複数のカード情報を登録して使えるカード型ウォレットが、英国で思わぬトラブルに巻き込まれた。
そのカード型ウォレットはロンドンに本拠を構えるカーブ(Curve)。うまくボールをひねったつもりが、ホームランを打たれてしまったのだ。
カーブは英国でも注目のフィンテック。VisaやMasterCard、Amexなどの国際ブランドカードを登録できると宣伝していたが、Amexから待ったが掛かった。
カーブのメインターゲットはフリーランスや個人事業主。カーブに利用カードすべてを登録しておけば、経費精算が楽になるとうたっていた。
コストは標準版が30ポンド、アップグレード版のブラックは75ポンド。Amexのビジネスカード戦略をマネたものだった。Amexが抜けるとカーブはその魅力をほとんどなくす。
2015年カーブは200万ポンドの資金を調達し、これをもとに今回のサービスをスタートした。虎の威を借る狐ビジネスは、早晩破綻する。