2016年9月4日7:49
ギフト・商品券として変わらぬ支持を受ける「QUOカード」
クオカードが展開する「QUOカード」は、コンビニエンスストア・書店・ドラッグストア・ファミリーレストラン・ガソリン スタンドなど、全国約5万5,000店で利用できるギフト券だ。贈り物・記念品・企業の販促・ノベルティなど、幅広く活用されている。
書店など利用加盟店は堅調に増加
ご当地クオカードや社会貢献型のカードも展開
同社の売上は、2015年度で約580億円。数年前はエコポイントなどの突発的な需要があったが、それを除くと毎年微増で推移している。クオカード 経営企画部長 武山宙氏は、「特にここ1~2年は、書店に力を入れて開拓していますので、加盟店の広がりにより、お客様の利便性が向上したと感じています」と成果を口にする。書店以外にも、消費者に身近な店舗での開拓を進めている。
昨今の傾向として、継続して、法人ギフトのシェアが拡大しているという。クオカードを販売する代理店は約1,000社で、同社が直接営業するケースもある。クオカード 経営企画部マネージャー 森誠司氏は、「500円券、1,000円券のニーズが多いですが、昨今は3,000円券や5,000円券などの高額券種の購入が増えています」と口にする。それに加え、近年はお詫び案件として利用されるケースもあるそうだ。また、記念日などに合わせ、金額を指定して購入されるケースも出てきている。
クオカードでは、地域に根ざしたデザインのQUOカード、カードの収益の一部がさまざまな団体に寄付される社会貢献型のカードの展開にも力を入れている。
「ご当地クオカードや社会貢献型のカードも同様に、各企業が取り組みにご賛同いただき、ご購入いただくケースが多いです」(森氏)
リンベルとWebカタログギフト「QUO ONLINE SELECTION」を開発
3,000円~5万円の価格帯を取り込み、Webでの展開も強化
新たな取り組みとして、2016年3月30日から、カタログギフトのリンベルとの共同開発により、Webカタログギフト「QUO ONLINE SELECTION(クオ・オンライン・セレクション)」を販売している。「QUO ONLINE SELECTION」は、贈り主が公式ショッピングサイト「QUO ONLINE SELECTION Webショップ」より購入すると、贈り先へ商品引換のための専用サイトURLとID番号・パスワードが記載されたカードが届き、リンベルが提供する約2,500点の交換商品(雑貨・グルメ・体験)の中からパソコンやスマートフォンで選べるWebカタログギフトとなる。
「“QUOカード=ギフト”というイメージは定着しましたが、3,000円~5,000円の高額なギフトは決して強くはないため、そういったニーズにも対応可能となりました。従来のQUOカードはリアルの店舗で便利に使用されていますが、Webショッピングのアプローチも強化できます」(森氏)
※「プリペイドカード&ギフトカードガイドブック」から一部抜粋