2017年2月5日9:00
インドのモバイル決済Paytmが3月に銀行としてスタートする。これまではノンバンクとしてモバイル決済を提供してきたが、決済銀行としてサービスを提供する。
決済銀行(Payments Bank)というのは、預金と決済のみに限定した銀行。融資はできない。インドでは2015年8月、金融包摂(Financial Inclusion)政策の一環で、より多くの人たちに金融サービスを提供するため規制を緩和した。
その際、11社が名乗りを上げたが、そのひとつがPaytmだった。しかし、預金と決済だけでは利益を出すのが難しいため、決済銀行から撤退しているところもある。
Paytmはインドのキャッシュレス政策という波に乗り、利用者とマーチャントを増やしつづけている。2017年1月1日時点で、ウォレット利用者数は1.77億人。2016年12月のトランザクション件数は8,000万件になっている。
正式に決済銀行としてスタートすれば信頼度が増し、さらに顧客数は増えるだろう。PaytmのCFOは、2017年中に顧客数が2億人に達すると見込む。2018年には5億人を目標にしている。