2017年3月30日9:03
雪まつりに訪れる訪日外国人旅行者に対し、利便性を提供へ
札幌市では、2013年から、雪まつり期間中に札幌市を訪れる外国人旅行者に対して、安心・快適に札幌市に滞在してもらうため、VisaおよびJTB北海道の取り組みに協力している。
多言語でのフラッグを掲示し観光客を歓迎
店舗に「SAPP︶RO & Visaロゴマーク」を掲示
札幌市では、「さっぽろシティプロモート戦略」の一環として訪日観光客に対して環境整備をすすめている。札幌市では毎年、訪日外国人観光客が増加しているが、同市ではVisaとインバウンド向けの取り組みとして、シティプロモート分野で連携協定を締結しているJTB北海道が橋渡しとなって、決済手段の周知を通じた受入環境整備の取り組みをすることとなった。
「Visa様から、外国人観光客で買い物をしたい人が、日本ではクレジットカード決済があまり利用できないという印象を持っているため、そのような機会を逃さないように、札幌でカードの利用が可能であることを訴求する取り組みができないかというお話をいただきました」(札幌市経済観光局観光・MICE推進部 観光・MICE推進課事業調整担当係長 大内賢一郎氏)
2013年は、訪日観光客の歓迎と国際観光都市としてのPRを兼ねて、さっぽろ地下街・札幌狸小路商店街・札幌四番街商店街において4カ国語での歓迎フラッグを掲示した。大内氏は、「歓迎フラッグも道路上の広告でしたが、道路を管理している北海道開発局や区の土木センターと調整して設置させていただきました」と説明する。
また、Visaカード利用可能店舗における「SAPP︶RO(サッポロスマイル)& Visaロゴマーク」の掲示、さっぽろ雪まつり会場における外国人旅行者用の案内看板の設置などを行った。それらすべてに札幌市のシティプロモートのイメージロゴ「SAPP︶RO (サッポロスマイル)」を掲載することで、「笑顔になれる街札幌」を国内外に発信。2014年、2015年の雪まつり期間中にも同様の取り組みを行ったが、雪まつりには、大通会場、つどーむ会場、すすきの会場があるため、アクセプタンスマークの設置は、その周辺の商業施設を中心に行われた。「アクセプタンスマークについては、街で見かける機会も増え、広がってきていると感じています」と、同部 足立武資氏は話す。
2017年で5回目の取り組みを実施
雪まつりの開催期間を前倒して、おもてなしを強化
開催5回目となる2017年の雪まつりでは、Visaが札幌中心部だけではなく、近郊の都市でもアクセプタンスマークを掲示する取り組みを実施。札幌郊外のアウトレット、商業施設、コンビニエンスストアなどにも展開を広げているという。
札幌市では、Visaとの取り組みを含め、訪日外国人観光客に対してのおもてなしのサービスが広がっていけばと考えている。
爆買いブームは一段落したが、北海道は人気のスポットであり、観光客は継続して増加している。大内氏は、「2017年の雪まつりでは、つどーむ会場の開催期間を5日間前倒して、2月1日~2月12日までとし、道外の方や外国人観光客の皆様が、よりお越しいただきやすくなるように努めています」と笑顔で語ってくれた。