2017年4月20日20:06
P2P融資の最大手レンディングクラブのスキャンダルで追い出された元CEOが、同類のビジネスを立ち上げた。消費者金融のプラットフォームである。
サービス名称はUpgrade(アップグレード)。レンディングクラブよりさらに上をめざすという意味合いが込められているのだろうか。それとも、消費者のクレディビリティを高めるということなのか。
レンディングクラブのスキャンダルとは、本来否決すべき融資を可決し、機関投資家に販売していたというもの。その額2,200万ドル。米国財務省やニューヨーク金融サービス省が査察に入った。
その張本人であるラプランチェさんが、復帰して消費者金融サービスをはじめたのである。その会社がなんと6,000万ドル(70億円)を調達した。株式と転換社債の発行で。
投資家には、ユニオンスクエアベンチャーやサンズキャピタル、バチッとキャピタル、シリコンバレー銀行などの有名どころがはいっている。
失敗しても何回でも立ち上がれる米国。多少のスキャンダルも経験として許容される米国。トランプ大統領と同様に、ラプランチェさんも復活できるのだろうか。
Upgradeのトップページはクリーンなイメージを醸成するグリーンを前面に押し出している。