2010年9月22日12:12
大日本印刷(DNP)は9月22日、低価格で高セキュリティなTypeBデュアルインターフェースカードを開発したと発表した。
DNPが開発したISO/IEC 14443 Type B準拠の新型カードは、接触IC機能と非接触IC機能を1枚のICチップに搭載したデュアルインターフェースカード。従来品と比べ、より高セキュリティな暗号技術を搭載しながら、カード価格が約2割程度安い低価格化を実現したという。NIST(National Institute of Standards and Technology:米国立標準技術研究所)は、2010年をもって、セキュリティ性に問題が出てきた、いくつかの暗号アルゴリズムの廃止と新たな暗号アルゴリズムへの移行を提唱している。新型TypeBデュアルインターフェースカードは、NISTが推奨する新たな暗号アルゴリズムを搭載しており、高セキュリティなシステムを構築する場合のICカードとして優れているという。
また、ICカードのマルチアプリケーション用OSであるJavaCard OSを搭載しているため、アプリケーションの開発が容易であり、カード発行後のアプリケーションの追加・更新・削除などの変更も可能だ。
同社では社員証や学生証などの身分証全般向けに10月から販売を開始し、2012年度までに、新型TypeBデュアルカード関連で約3億円の売上を目指す。