2018年2月11日9:00
仮想通貨の大量ハッキングで、クリプトカレンシーの信頼が急落している今日この頃。中国の中央銀行では、電子通貨の発行へ向けての検討が進んでいる。
こう書き出すと、えっ、国家がビットコインやネムのようなものを発行するの?と勘違いしてしまう。国家が電子通貨を発行するのだから、ビットコインなどのオルトコインも安全だなどと、勝手に解釈して投資を加速する人も出る。
中国中央銀行が考えている中央銀行電子通貨(Central Bank Digital Currency:CBDC)は、第3者が採掘できる代物ではない。ブロックチェーン技術、分散トークンも使わない。
匿名性もなく、中央銀行がモニタリングできる透明性の高いものである。リアルの通貨発行にはコストがかかり、偽造通貨が横行する。CBDCでコストを削減し、不正を防止するのが目的だ。良貨で悪貨を駆逐しようとしている。