2018年3月29日8:50
ペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」などを運営するPCI SSC(The PCI Security Standards Counsil)は、2018年5月23日、24日にウェスティンホテル東京(恵比寿)で「PCI SSC Asia-Pacific Community Meeting 2018(PCI SSCアジア太平洋コミュニティミーティング2018)」を開催する。また、5月17日、18日には、内部監査人(Internal Security Assessor:ISA)の講習会も開催する。
「PCI SSC Asia-Pacific Community Meeting 2018」では、ペイメント業界の専門家による、最新のセキュリティトレンドに関するプレゼンテーション、PCI SSCによる新しいトレーニングや製品、戦略の案内、業界関係者とのグローバルな交流機会などを提供するという。
当日は、経済産業省や日本クレジット協会、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からスピーカーが登壇予定だ(セッションは、英語、日本語、中国語に同時通訳)。
PCI SSC インターナショナル・ディレクターのジェレミー・キング(Jeremy King)氏は、「PCI SSCはAsia-Pacific Community Meeting 2018を東京で開催できることを嬉しく思います。日本は好調な経済とテクノロジーを使いこなす消費者、大規模かつ俊敏なビジネス環境が備わっており、データセキュリティの専門家にとって非常に注目すべき市場となっています。日本市場では既にデータセキュリティ分野におけるさまざまな知見が生み出されています。しかし一方で、データ侵害の事例は拡大しており、オンライン顧客を有するすべての企業にとって、セキュリティ保護に向けたトレーニングやスキル向上は、決済データの適切な管理において欠かせないものとなっています。こうした背景のもと、PCI SSCは各地域から専門家を東京に招致し、日本やその他のアジア諸国において知識や経験の共有やコミュニティの形成、交流をうながし、決済セキュリティを優先課題として捉えてもらうことを目指しています」と説明する。
また、17と18日にISAの講習会もウェスティンホテル東京(恵比寿)で開催。申し込みは4月27日まで受け付けている。PCI DSSのISAになることにより、所属組織内部で専門組織を身につけ、PCI DSSへの準拠を評価することが可能だ。すでに国内でも内部監査人が存在。2017年11月に東京で開催された講習会では、想定以上となる28名が参加したという。