2018年4月12日9:00
英国中央銀行は即時グロス決済(RTGS:Real Time Gross Settlement)サービスの更新ビジョンを固めた。これまでより強固で弾力性に富み、柔軟で革新的な英国決済システムにするためである。
RTGSは中央銀行における金融機関の口座振替の手法で、金融機関からの振替指示をリアルタイムに処理するサービス。技術革新が進み、これまでのシステムでは対応できなくなっていた。
2017年5月に公開された青写真には、多様で柔軟な決済モデルが提案されるという記載があった。そのひとつがビットコインに使われているDLT(分散台帳技術)だった。
しかし、英国中央銀行は検討の結果、DLTは次世代RTGSのコアを提供するにはまだ十分成熟していない、と結論づけた。