2018年5月7日17:18
大日本印刷(DNP)のグループ会社で、ポイントサービスに関するコンサルティング事業を手がけるエムズコミュニケイトは、2018年3月30日にMBO(マネジメント・バイアウト:経営陣買収)を実施し、独立した。
エムズコミュニケイトは2003年、DNPの社内ベンチャー制度により設立され、企画提案者の岡田 祐子がDNPグループ初の女性社長に就任した。以来、ポイントサービス専門のコンサルティング会社として、ポイントサービスを軸にしたBtoC(企業と消費者の取引)およびBtoB(企業間取引)両分野の顧客マーケティング支援などの事業を展開している。
事業活動を進めるなかで、エムズコミュニケイトが独自で開拓した顧客も増えており、さらに事業を拡大していくにはDNPグループとの関係を維持しながら、より自立した事業展開が有効であると判断し、設立16年目となる今回、MBOによってDNPから全株式を譲り受け、独立会社となった。
今後もエムズコミュニケイトは、DNPとの協力関係を継続する業務提携を締結して、DNPの顧客企業に対するCRM(Customer Relationship Management:顧客ロイヤルティの向上を目指したプログラム、会員サービス制度等)の支援などを推進していくという。
また、ポイントサービス関連のコンサルテーション事業だけではなく、大学等との共同研究にも力を入れていくそうだ。CRM全体の効果を検証する「ポイントサービスの効果最大化」の共同研究等も行う。
さらに、設立初年度から14年間連続した黒字経営の経験を活かし、社内起業を推進する「社内起業のススメ」や雇用されて働く人の意識改革を啓蒙する「擬似社内起業のススメ」をテーマとした講演・研修支援サービスや、社内での新規事業の立ち上げとその後の独立を目指す次世代経営者を育成支援する研修サービスの提供についても計画している。