「2018年度 日本市場における暗号化動向調査レポート」を発表(タレス)

2018年9月13日20:06

タレス eセキュリティ(タレス)は、『2018年度 日本市場における暗号化動向調査レポート』を発表しました。

タレスの協力によりPonemon Instituteが独自に実施した調査に基づく同レポートには、広がりを見せるクラウドの導入や、企業内外のさまざまな脅威、不注意からおこる知的財産など機密情報データ漏洩保護の必要性など日本の組織が経験している変化や課題が反映されている。

同レポートでは、日本の企業が機密情報の暗号化を加速させてきた理由として、重要データやアプリケーションを保護するためであることが明らかになっている。調査の中で、回答者の45%が組織全体で一貫した暗号化戦略を適用していると回答している。この数字は全世界の平均である43%を上回った。

日本国内でビッグデータ リポジトリやプライベートクラウド インフラストラクチャの暗号化が2桁の成長を見せている過去2年間で、システムの性能とレイテンシ、またSIEM(セキュリティ情報イベント管理)やID管理といった他のセキュリティツールとの統合が、 最も重要性を増しているそうだ。また、日本で最も一般的に暗号化されているデータは知的財産(60%)と財務記録(59%)の2種類であった。

さらに、複数のクラウドプロバイダーの利用が増加することにより、多数の異なる暗号化実装への対応に組織が追われることになり、それによって鍵管理に対応する熟練した人員へのニーズが増しているという。実際、調査に参加したすべての国のうちで、日本はクラウドゲートウェイでデータを暗号化(62%)とデータを送信し、そのデータをクラウドに保存する前に暗号化するパブリッククラウドサービスの暗号化(46%)で1位となっている。また、日本の回答者の83%が、現時点で慎重に扱うべき、もしくはそうでないアプリケーションやデータに対してクラウドを利用している、今後2年以内に利用する予定と回答している。さらに、63%が複数のパブリッククラウドプロバイダーを利用し、 76%が今後2年以内に利用する予定としている。

また、ハードウェア セキュリティ モジュール(HSM)と暗号化アプリケーションの鍵管理ソリューションがいずれも、データ保護の計画において重要な役割を負っているそうだ。 暗号化の利用が増加するにつれ、 性能やポリシーの施行、 新たに登場するアルゴリズムへの対応、 鍵管理を懸念点の上位に挙げている。日本ではHSMの主なユースケースとして、 SSL/TLSや決済取引処理、アプリケーションレベルの暗号化、データベースの暗号化などがある。

レポートによると、慎重に扱うべきデータに対する深刻な脅威として、従業員のミスが55%で最も高い数字となっている。しかし、同統計は昨年と比較すると20%減少している。ハッカーによる脅威(43%)とシステムやプロセスの故障(40%)も、懸念点の上位になっている。調査に参加した他のすべての国と同様、日本においても暗号化戦略を立てる上でデータディスカバリ(組織のどこにデータがあるか見つけること)が最大の課題に上がっており、 過去2年間でその割合は着実に上昇している。しかし、日本における暗号化の2番目に大きな課題は暗号化技術の初期導入(53%)で、この数字は調査に参加したすべての国の中で最も高い割合になっているそうだ。

なお、『グローバル市場における暗号化動向調査報告書』は、今回で13年目になる。 Ponemon Instituteは、米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、日本、ブラジル、 ロシア、メキシコ、インド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、韓国のさまざまな業界にわたる5,000人以上の回答者に調査を行った。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP