2010年10月18日7:35
「注目のペイメントビジネス」~ソーシャルアプリ決済サービス(1)
スマートフォン向け会員認証・決済プラットフォームを販売
少額決済市場の課金・決済の課題をクリアした「mopita」
10月には各キャリアが新製品をこぞって発表したように、スマートフォンの出荷台数は急激に伸びており、今年末から来年に向けてはさらなる普及が見込まれている。GMOペイメントゲートウェイ子会社のソーシャルアプリ決済サービス(SAPS社)はスマートフォン向けの会員認証・決済プラットフォームサービス「mopita(モピタ)」を11月から本格展開する。同社・代表取締役社長の畑田泰紀氏にmopita提供の狙いについて説明してもらった。
独自の審査・料金体系を採用
2週間程度で導入が可能に
従来スマートフォンでは、NTTドコモのiモードなど、携帯電話のキャリアが独自に行っている会員認証の管理を行うことができない。そのため、コンテンツプロバイダーが独自で会員IDとパスワードを発行し、会員認証システムを構築する必要があった。また、携帯電話ではキャリアの利用料徴収システムが一般的に行われているが、スマートフォンではコンテンツプロバイダーが独自に構築した決済システムを利用する必要があったという。
「mopita」はこれらの課題を解決したスマートフォン向けの会員認証・決済プラットフォームである。コンテンツプロバイダーはmopitaを導入することで、コンテンツや情報サービス、アプリをスマートフォンユーザーへ提供できるようになる。
「通常、携帯電話のコンテンツ販売は1,000円以下の少額決済が一般的です。そのため、クレジットカードの審査が通りにくく、料率が高くなる傾向があります。また、サイトごとに審査が必要となり、それぞれ1カ月ほどの期間を要しますが、mopitaならば2週間程度で導入が可能です。11月のスタート時はクレジットカード決済のみですが、12月からは口座振替とWebMoneyにも対応する方針です」(ソーシャルアプリ決済サービス 代表取締役社長 畑田泰紀氏)
決済手段に関してはPayPalの導入なども検討しているという。なお、決済システムはGMOペイメントゲートウェイの「PGマルチペイメントサービス」を提供しているため、利用者は会員IDとパスワードのみで認証できるのが特徴だ。
利用者はmopitaに会員登録を行うと、その後はmopita内の全社のサービスに入会でき、料金をすべて一括で支払うことが可能だ。サイト内の各種情報サイトやアプリはジャンルごとに一覧で表示されるという。なお、8月末時点での対応端末はNTTドコモの「Xperia SO-01B」「LYNX SH-10B」、KDDIの「IS01」、ソフトバンクの「iPhone3G」「iPhone3GS」「iPhone4」「HTC Desire X06HT」となっている。