2018年10月31日10:34
ビリングシステムは、トッパンフォームズと業務提携し、同社のスマートフォン決済アプリ「PayB」の機能と、トッパンフォームズが提供するサービスの組み合わせにより、各種請求書の電子(ペーパーレス)化およびPayBによるロケーションフリー決済を同時に実現できるサービスの共同開発・提供について、このほど業務提携契約を締結した。
トッパンフォームズでは、請求書や支払明細書などの各種通知物を、印刷から印字、封入・封緘、発送までを一貫して行うトータルサポートサービスであるデータ・プリント・サービス(DPS)において受託実績があるなか、昨今の資料や書類の電子化の潮流に対応する各種サービスの提供、開発も行っている。
一方、ビリングシステムが提供するPayBは、税金や公共料通販など各種代金のコンビニ等払込票に印刷されたバーコードを、スマートフォンのカメラで撮影することで、アプリに登録した金融機関口座やクレジットカードから支払いが行えるアプリとして、電力会社や地方公共団体などで導入されている。
今回の提携により、トッパンフォームズのDPSと同社のPayBの機能を組み合わせることにより、主にDPSを利用して払込票による請求を行う事業者に対し、スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)を用いた電子請求と、受信したSMSからPayBによりリアルタイムで支払いを行えるペーパーレス請求・決済ソリューション「MessagePay Powered by PayB」を提供する。
同サービスでは、請求事業者(PayB 加盟店)から利用者への払込票の初回送付時に、PayB 支払いへの移行案内を同封することで、電子決済への切り替えを促す。また、PayBでの支払いを選択した利用者は、PayBアプリをインストールの上、払込票に印刷されたバーコードをスマートフォンのカメラで撮影し、アプリに登録した金融機関口座やクレジットカードから支払いを行う。
2 回目以降の払込票送付の際は、すでにPayB支払いを選択した利用者にはSMSによる支払請求通知で PayB での支払いを案内することができ、コンビニや金融機関窓口での支払いを選択した利用者には、従来通り紙での通知・支払請求を行いつつ、引き続きPayB支払いへの移行を促す。
これにより、同サービスを利用する事業者は、従来のDPS利用の流れを大きく変えることなく、従来の紙の払込票を郵送する運用を残しながら、ペーパーレス請求・決済への移行を促すことで、大量の払込票の発行に要していた郵送費等のコストを抑えることができるとともに、請求から代金回収までの期間短縮、支払い手段の追加による回収率の向上などの効果が期待できる。