2019年11月25日8:00
BEENOSは、2019年11月21日と22日に「BEE GLOBAL CAMP」を開催した。BEE GLOBAL CAMPには、成長の著しい新興国、
BEENOSでは、インキュベーション事業として、ASEANを中心とした「ネクストチャイナ」の国々の投資を行っている。同社では、起業家によるネットワーキングイベント「BEE GLOBAL CAMP」を開催しており、今年は日本で開催。200名を超える起業家が日本に集まったそうだ。21日にプレスカンファレンスを実施し、東南アジアで注目の3社が集まった。BEENOS 代表取締役 直井 聖太氏は、「本当にスペシャルで、注目されているCEO(COO)が集まっています」と説明した。
インドネシア最大手のオンラインマーケットプレイス「Tokopedia」
Tokopediaは、インドネシア最大手のオンラインマーケットプレイスを展開するユニコーン企業だ。BEENOS以外にソフトバンクグループやアリババ・グループ などからも資金調達を行っている。9,000万以上の毎月のアクティブユーザーを有しており、インドネシアのセラーとの良好な関係を築いている。多くの島で構成されるインドネシアのどこにいても同じ製品やサービスを楽しめる環境を構築している。スーパーエコシステムを使いながら、あらゆる人々がマーケットプレイスで公平に商品を購入でき、商業を民主化するいくことを目指している。Tokopediaの総商品価値は、インドネシアのGDPの1.5%に当たるほど貢献している。
BtoBデジタルプラットフォームを提供する「Zilingo」
Zilingoは、東南アジアを 中心にファッション・美容商品のBtoCオンラインマーケットプレイス「Zilingo(ジリンゴ)」および各国のアパレル・繊維メーカー・流通企業向けのBtoBデジタルプラットフォームを提供している。ファッション市場は2兆7,000ドルの市場がある。
ZILINGOはクラウドプラットフォームであり、人工知能を使用して、受発注・在庫管理を行うときの最小単位に至るまで、今後の流行のトレンドの重要な要素を予測し、ブランドやメーカーがアクセスできるようにしている。同社は、今年の夏に米国でもサービスを開始している。
ベトナム最大手のC2Cマーケットプレイス「Sendo」、SenPayも展開
Sen Do Technology Joint Stock Company(Sendo)は、ベトナム最大手のC2Cマーケットプレイスだ。2018年にはBEENOに加え、SBIホールディングスとソフトバンクベンチャーズアジアなどより、投資ラウンドシリーズBにあたる約56億円の資金調達を実施した。現在は、2,000万人以上の消費者が30万人の売り手から商品を購入ことができるサービスとなっている。また、決済サービスとして「SenPay」も展開している。
日本企業の関心も高まる東南アジアの市場
3社ともに、BEENOSのファウンダーである佐藤輝英氏と出会い、市場の黎明期に投資を受け、その後大きく成長してきた。また、ネットワーキングイベント「BEE GLOBAL CAMP」への参加により、経営者から様々なアイデアや意見を聞き、交流を深めることが刺激となっているようだ。
直井氏によると、今年は15カ国から起業家が集まったという。今回で4回目の開催となったが、開催を重ねると、各企業の成長を把握できるため、起業家自身も刺激を受けるそうだ。
また、2019年に入り、Beenosにも日本企業から東南アジアに進出したいという問い合わせが増えているが、まだまだ現地の情報が不足している状態だという。以前は中国も同様の状況だったが、進出している企業は増えているため、「ひとつづつ整理してトライすればチャンスはあります」と直井氏は語った。