2020年1月15日18:30
大規模事業者向けに暗号資産ウォレット管理システムを提供するフレセッツは、秘密鍵をHSM(Hardware Security Module)で管理できるアップデートを実施した。これにより暗号資産の取引所は、より強固なセキュリティで秘密鍵を守ることが可能となる。
金融機関の鍵管理においてHSMの利用は必須のコンプライアンス要件となって久しい一方で、暗号資産の業界でHSMに対応したウォレットはほぼ存在しない状況が続いていたという。 HSM対応のウォレットは、 物理的に悪意のあるアクセスを受けた場合であっても、 秘密鍵を取り出すことが原理的に不可能であり、より安全な秘密鍵の管理が可能となるそうだ。また、フレセッツは、 ICカード市場で世界最大のシェアを占めるタレス(Thales)の協力を得て、このHSM対応を実現した。
フレセッツEWMシステムは、これまでの一般的なハードウェアウォレットに加え、業務レベルで実用可能なHSMにもいち早く対応することで、最も高度なセキュリティ基準が求められる取引所の運営事業者に、より安全かつ強固な鍵管理の仕組みを提供するそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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