2020年2月21日18:43
大日本印刷(DNP)は、第5世代移動通信システム(5G)のネットワークを、自治体や地域の企業・団体などが独自に構築できる「ローカル5G」に対応したSIM(加入者識別用モジュール)カードの提供を2020年3月に開始すると発表した。
DNPは2001年に国内初の第3世代(3G)向けSIMカードを提供している。1980年代からICカード事業で培ってきた「セキュリティソフトウェア開発技術」や「媒体開発・製造技術」、「鍵管理・暗号化技術」など、SIMカードに関する高度な技術や実績・ノウハウを保有しているという。今回、これらの強みを活かして、高品質のローカル5G向けSIMカードの提供を開始する。
SIMカードを初めて扱う企業や地域の団体に対して、発行データの設定をはじめとするSIMカード導入に関するコンサルティングや運用支援などのサービスも提供する。ローカル5G向けSIMカードの製造は、高いセキュリティ環境を整備した国内工場で行う。全国のDNPの営業網を活かして、顧客の要望に応じたきめ細やかな対応と供給を実現するとしている。
DNPは、ローカル5G向けSIMカードのほか、導入に関連するサービスなども提供し、2023年度までに5億円の売上を目指す。
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ペイメントナビ編集部
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