Microsoftと連携するエンタープライズ向けパスワードレス認証提供(タレス)

2020年3月10日18:35

タレス(Thales)は、2020年3月10日、同社初となるFast IDentity Online 2.0(FIDO2)およびMicrosoft Azure Active Directory (Azure AD)で実証された認証デバイスを発表した。同ソリューションは、クラウドアプリケーションやネットワークドメイン、Azure ADに接続されるすべてのアプリケーションおよびサービスへのパスワードレス認証を可能にするものだ。Azure ADとの統合により、アクセス管理と認証のための統合型ソリューションを提供することで、ハイブリッド環境全体におよぶセキュアなアクセス認証方法を適用可能になり、クラウドへの安全な移行を実現させるとしている。

Microsoft連携のパスワードレス認証提供(タレス)

FIDOアライアンスは、2013年に発足したオープンな業界団体として、世界規模で拡大するパスワード認証への過剰な依存を抑制すると共に、新たな認証基準の開発を目指している。パスワードレス認証は、パスワードを使用することなく本人確認を行い、安全性や利便性を向上させるとしている。

タレスの新たなソリューションを導入することによって、セキュリティへの見識が高い顧客企業は、FIDOとPKIの双方に対応したデバイスを実装し、高度なセキュリティの担保が可能になる。現在、WindowsへのログオンやリモートアクセスにPKIスマートカードを使用している企業は、タレスのPKI・FIDO統合型セキュリティキーを採用することで、エンタープライズでの利活用に対応する。

同ソリューションの最大の利点は、すでにPKIやワンタイムパスワード(OTP)ベースの認証トークンを使用している企業であっても、既存インフラを入れ替えることなく、認証方法を拡張できることにある。PKI認証に依存している組織では、PKIとFIDOの統合スマートカードを使った単一の認証デバイスによって、旧来のアプリケーション、ネットワークドメイン、クラウドサービスへのセキュアなアクセスが実現するため、クラウド移行やデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを促進が可能になるそうだ。

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ペイメントナビ編集部

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