2010年11月25日18:22
凸版印刷は11月25日、見る角度を90度傾けると画像が白黒反転し、生活者が目視で極めて容易に真贋判定ができる偽造防止ラベルの新製品「S-White(エス-ホワイト)」を開発したと発表した。同社では11月から、輸出企業のブランド保護や、商品券、ギフト券、IDカードの偽造防止など向けに販売を開始する。
S-Whiteは凸版印刷の独自技術を活用した光学的な設計により、拡散する光の方向、広がり方をコントロールし、見る角度によって白黒が反転し、極めて容易な真贋判定を可能にするという。また生産プロセスの効率化により、一般的な偽造防止デバイスメーカーのホログラム製品と比較して、安価な提供を実現。さらに、中国における偽造防止製品の登録を義務付ける「産品防偽監督管理弁法」に対応済みで、中国国内での販売・流通が可能だ。またヨーロッパのRoHSやREACHなどの環境物質規制にも対応している。
販売価格は100万ロットで単価2.5円から。同社では2012年度までに関連受注を含めて12億円の売り上げを目指す。