2026年1月7日8:30
加盟店の人材不足を技術で補う
レジ周辺のDXの引き合いが増加
われわれはペイメント以外でもさまざまなパートナーシップを組んでおります。そのひとつが、お掃除ロボットの提供です。実績として、高輪ゲートウェイシティのローソンに導入していただきました。
なぜこういった取り組みをしているのかといいますと、われわれのお客様は、加盟店、企業の皆様です。もともとWeChat Payを日本に持ってきたのは、海外の素晴らしいサービスを、われわれのゲートウェイ、システムを介して各加盟店、企業に提供しようということでした。
お客様である加盟店が今、直面しているのは、人手不足という課題です。たとえばファミレスでは、配膳ロボットが定着してきました。いまや配膳ロボットなくしてはお店が回らないぐらいです。シフトが配膳ロボットありきで組まれていますので、配膳ロボットが故障したりすれば大問題になるといった状態です。
掃除についても同様です。数値化されていないことも多く、日々のルーティンの中でなんとなくこなしていたものの、実はかなりの負担になっていた。これにかかる時間や労力を接客などに振り向けたいというニーズがあることがわかってきましたので、それに応えて掃除ロボットを提供しているのです。われわれが掃除ロボットをつくっているわけではなく、パートナーと組んで提供を行っています。
DXの分野では先日、PDC社との事業連携を発表しました。これもやはり人材不足への対応です。われわれのDX事業は2021年からスタートし、積極的に営業活動を展開してきたのですが、当初は引き合いや受注は少なかったように思います。券売機のリプレイスのタイミングだった2022年に、全国のラーメン店のリストを入手して何千件と営業の電話をかけたのですが、売れたのはたった1件でした。それが2024年ぐらいから多くの引き合いをいただくようになりました。PDC社とはイオンのフードコートに共同で導入したりしているのですが、そういった中で大手企業のDXがかなり進んでいることを実感しています。このトレンドは、今後1年ぐらいは続くだろうと思います。われわれが提供しているモバイルオーダー、事前精算、デジタル券売機のようなレジ周辺のDXは、まだまだ伸びる余地があると考えています。ですが3年後にはまた今とは違うDXのかたちが見えているのでしょう。
加盟店への価値提供向上という観点から、われわれは今後もさまざまなパートナーシップを推進していきたいと考えています。
ナショナル・スイッチャーとして
国境を越えたQRコード決済推進に貢献
われわれが行っているもうひとつの大きな取り組みが、グローバルペイメント(JPQR-Global)です。経済産業省が主導している統一QRコード決済事業の、ナショナル・スイッチャーシステム構築の補助事業者として、2023年にわれわれが採択されました。
これは何かといいますと、PayPayが2018年12月に還元総額キャンペーンで還元総額100億円を達成したように、日本でQRコード決済が大きく伸びていることは間違いありませんが、アジア諸国でも同じような現象が起きています。各国では国内共通のQRコード決済の仕組み、日本ではJPQRの規格になりますが、それに紐づいたサービスの利用が大変な勢いで進んでいます。その共通QRというもの自体を、スイッチャーと呼ばれるシステム会社を介して連携することによって、自国で使っているペイメントを、パートナーシップを組んでいる他国でもシームレスに使って決済できる仕組みをつくるという取り組みです。
われわれは2023年にこの取り組みを開始し、2025年に無事ローンチを迎えることができました。今回のEXPO2025大阪・関西万博の中で、このJPQR Globalが使えるようになったということが、非常に大きなトピックスになりました。現在、対応している国は、カンボジア、インドネシアです。たとえばインドネシアではQRIS(クリス)とよばれる共通QRがありますが、そのQRISとJPQRをシステムで連携することによって、インドネシアで現地の方が使っている決済サービスのアプリから日本のJPQR GlobalのQRコードをスキャンすることで、日本でMPMで決済することができます。ローンチ時の発表は、万博内のインドネシアのパビリオンで行いました。
2023年に採択されてから、いつ実現するのかという問い合わせを数多くいただいておりましたが、ようやくローンチすることができてほっとしています。これからいろいろな国との接続が発表されていくと思いますので、引き続き注目していただければと思っております。
こういった中われわれは、資金移動業第二種の登録を行いました。ここから新たな広がりも見えてくるだろうと思っています。
日本から世界へ――
Web2とWeb3をつなぐ架け橋に
最後に、NEXT StarPayについてお話しさせていただきます。まずネットスターズがこれまで何をやってきたのかについて簡単にご説明いたします。DXであったり、掃除ロボットであったり、今でこそいろいろな取り組みをしてきてメディアにも取り上げていただき、どんな会社なのか少しずつ認知が上がってきたのかなと思ってはおりますが、おそらく皆様はQRコードのゲートウェイ会社だというイメージを強くお持ちだろうと思います。それは決して間違いではなく、われわれはQRコードのゲートウェイ事業をこれからも推進していきたいと考えています。
ただ、QRコード決済は近年すさまじいスピードで伸びてきてはおりますが、今後は成長率が鈍化していくでしょう。われわれは単にQRコード決済を普及させるために30億円を調達して株式上場したわけではありません。支払いはひとつのきっかけであり、これを入り口に金融エコシステムをつくることにチャレンジしたいというのが、2015年からのわれわれの目標でした。それを見据えてこれまでマーケットの拡大に注力してまいりました。そして今、そのチャンスが来ていると認識しています。
今、Web3のステーブルコインの話題が連日ニュースでも取り上げられ、非常に熱を帯びてきております。われわれは2017年からLINE Payを展開しておりますが、その当時の盛り上がりに近い温度感を感じています。
いろいろな方とWeb3について議論をすると、「実際にどうなの?」「儲かるの?」「ビジネスになるの?」という話になります。われわれがQRコード決済を始めた2015年当時とほぼ同じようなトーンです。これに対してわれわれが何をしようとしているかといいますと、ステーブルコインを発行するとかそういうことではなくて、Web2.5の役割を担っていきたいと考えています。われわれが今までやってきたWeb2のペイメントと、ブロックチェーン技術を使ったこれからのWeb3をつなぐ架け橋になることが、われわれのミッションだと認識しています。
われわれは多くのパートナーシップを基盤にこれまで成長してまいりました。われわれのアセットは、StarPayをお使いの60万店超の加盟店や、JPQR-Globalを含めた世界各国との連携にあります。これらのアセットをしっかり使いながら、これまで培ってきたマルチ決済ゲートウェイを、マルチアセット金融ゲートウェイに進化させていきたいと考えています。
NEXT StarPayのコンセプトは、「日本から世界へ」です。インバウンドの外国人観光客は2025年には4,000万人を超えて過去最高といわれています。海外の方が日本でシームレスに決済ができるというのは、国としても非常に重要なことです。そのためにもテクノロジーの力を使ってWeb2.5の世界を早期に実現し、Web2とWeb3の融合を図っていきたいと思います。
これからのネットスターズにご期待ください。ご清聴ありがとうございました。
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