2020年5月27日14:35
モンスター・ラボとユニメイトは、サイズ集計・交換に伴う費用および人的コスト削減を目的として、AIによる画像認識を活用した自動採寸PWA(Progressive Web Apps )『AI×R Tailor(エアテイラー)』を企画開発した。第三者企業の協力のもと、今後は実証実験に移り、精度向上とさらなるサービス改善を目指す。
ユニメイトは、ユニフォームの販売、レンタルおよびクリーニングを含めた総合サービスを行っている。その中で、ユニフォームのサイズ違い(人の手でサイズ測定・集計が行われているため)での返品率は最大実績で40%に上り、労力も含め返品・交換に多大なコストが発生していたそうだ。また、予想されるサイズ交換に備えた必要数以上の在庫は廃棄品発生にもつながるため、環境配慮の観点においても課題があったという。ユニメイトは、このコスト削減と環境配慮の点で、生産前の正確なサイズ把握が顧客に対してのサービス改善を含む付加価値を生むと考えており、モンスター・ラボは、写真を撮るだけで適切なサイズがわかるPWAを企画、画像認識を活用した自動採寸のAIエンジンを独自開発したという。サイズ集計・返品交換にかかる費用/人的コストおよび在庫を削減すると同時に、エンドユーザーにとっては最適なフィッティングによる着心地の向上を実現することで、サービス価値の最大化を目指す。
具体的には、サイズを測る対象となる人の背面、左側面の2枚の写真と、身長・年齢・体重・性別の基本データから、適したサイズがフィードバックされるアプリケーションとなる。正確に撮影をするコツが予め提示され、カメラ起動後も撮影しやすいよう、人型の枠が出てくるため、その枠に対象を当てはめるように撮影することが可能だ。