会津大学内でデジタル地域通貨を正式運用(ソラミツ/SLS/AiYUMU)

2020年6月5日15:30

ソラミツ、スチューデントライフサポート(SLS)、AiYUMUは、 ブロックチェーン「ハイパーレジャーいろは」を活用し、複数のデジタル地域通貨をつなぐ「相互運用」可能な決済・送金を目指すトークン型のデジタル地域通貨「Byacco/白虎」を開発し、2020年7月1日から福島県会津若松市の会津大学内で正式運用を開始すると発表した。

デジタル地域通貨「Byacco/白虎」(ソラミツ/SLS/AiYUMU)

デジタル地域通貨「Byacco/白虎」は、AiYUMUが運営し会津若松市が官民連携で整備を進めてきたICTオフィス「スマートシティAiCT(アイクト)」にてソラミツにより開発が進められてきた。2020年7月1日より、SLSが運営する会津大学内の売店やカフェテリア等にて本番正式運用を開始する。2017年3月には、 「Byacco/白虎」の実証実験を会津大学内で実施したが、その際の経験・実績を生かし今回の本番正式運用を実現した。

「ハイパーレジャーいろは」は、 2016年よりソラミツが会津若松市・会津大学と連携して開発を進めてきたブロックチェーンであり、カンボジアやロシアなど海外にて実用化・本番正式運用されたのちに、今回日本に凱旋帰国した日本発の技術であるそうだ。

「ハイパーレジャーいろは」は、コンソーシアム型ブロックチェーンと呼ばれ、許可された組織のみがシステム運営に参加可能で、多数決方式のBFT合意形成アルゴリズムを採用しているため、処理スピードが早く処理能力も高いそうだ。これらの技術により、法定通貨と連動し価値が安定したデジタル通貨の提供が可能になった。

なお、カンボジア国立銀行のデジタル通貨「バコン」は2019年7月18日に正式導入に向けたパイロット運用を開始し、すでにカンボジア国内最大の商業銀行アクレダを含む1,014の銀行や決済事業者と接続して、1万人以上のアクティブユーザーが実際のお金を使って毎日送金や店舗での支払いを行っているという。カンボジア国立銀行は新型コロナが収束次第、正式運用を開始する予定だ。ブロックチェーンを活用した中央銀行デジタル通貨の実用化としてはカンボジアが世界初であるという。

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ペイメントナビ編集部

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