2020年6月26日8:16
三越伊勢丹グループのクレジットカード会社であるエムアイカードは、三越伊勢丹グループの百貨店を利用すると5~10%(一部除外あり)の「エムアイポイント」が貯まる「エムアイカード プラス」「エムアイカード プラス ゴールド」を発行している。また、提携先と20種類以上のカードを発行するなど、提携カードの拡大にも力を入れているそうだ。
カード会員の稼働率が高さが特徴
――まずは「エムアイカード プラス」発行による成果からお聞かせください。
エムアイカード:当社は三越伊勢丹グループ百貨店の提携クレジットカードを中心に発行をしてまいりましたが、2018年1月より、プロパーカードである「エムアイカード」の発行を開始し、2018年5月に、それぞれの百貨店カードを「エムアイカード プラス」として一新いたしました。
「エムアイカード」の発行を皮切りに、提携カードの発行を拡大させていただいており、現在はアニメ・スポーツ関連を中心に20種類を超える提携カードを発行させていただいております。提携カードの発行につきましては、今後も積極的に取り組んでいく予定です。
――利用者の年代などの特徴はいかがでしょうか?
エムアイカード:エムアイカードの口座数につきましては、2020年3月末時点で約253万口座となっております。グループ百貨店の提携カードである「エムアイカード プラス」の発行比率が高いことから、現在ご利用いただいている層は50代~80代の女性のお客さまが中心ですが、提携カードの発行をきっかけに若年層の入会も増えています。また、カード稼働率が高いことが特徴で、多くのお客様がコンスタントにカードをご利用いただいています。
――三越伊勢丹店舗での利用状況についてご説明ください。
エムアイカード:百貨店内では、高額な商品のお買い物から、食料品、お中元・お歳暮などの贈り物の購入など、さまざまなシーンでご利用をいただいております。
特に「エムアイカード プラス」は、グループ百貨店での年間購買額に応じてポイント率を設定させていただいており、グループ百貨店でのお買い物がよりお得に楽しめるカードとなっています。
一方で、エムアイポイントの利用先の拡大や、お得なキャンペーンの実施により、百貨店外での利用も年々増え続けております。グループ百貨店以外のお買い物でもお得にご利用いただけることを、さらに広めていきたいと考えております。
ショッピングや旅行・レストランなどEC利用が拡大
――具体的な購入シーンの傾向についてはいかがでしょうか?
エムアイカード:ネットでのご利用が増えており、特にAmazonなどのECサイトや、トラベル関連、レストラン予約などでのご利用が増えております。例えば、宿泊・レストランの予約サイト「一休.com」様は、恒常的にポイントアップをさせていただき、お得にご利用をいただける提携先です。
昨年度は、夏休みやクリスマスといった需要期に合わせて、さらにお得なキャンペーンを企画いたしました。いずれも多くのお客様にご利用いただいております。今年度につきましても、魅力あるキャンペーンを実施していく予定です。”
――ポイントサービスである「エムアイポイント」の提携ポイントが拡大されていますが、その成果についてお聞かせください。
エムアイカード:「エムアイポイント」のご利用いただけるシーンを広げていくことで、より多くのお客様に、よりお得にご利用をいただけることを目指しております。
魅力のあるサービスの提供で提携先の価値向上を目指す
――キャラクター、スポーツチーム等と連携したカードを発行されていますね。
エムアイカード:これまで当社は三越伊勢丹グループのカード会社というイメージが強く、ご入会の機会も百貨店を利用されるお客様に限定されていました。よって、若年層のお客様が少ない、という課題を抱えています。
キャラクター、スポーツチームのファン層は、百貨店を利用されるお客様とは異なる層のお客様を多く抱えており、年齢層も比較的若い方が多い傾向にあります。
また、ファンの方々はキャラクター、チームに対し、強い思いをもって応援をしており、提携先様もそんなファンの方々を非常に大切にしています。当社が提携をさせていただくことで、一人ひとりのお客様に寄り添う三越伊勢丹グループの考え方をもって、ファンの皆様に魅力あるサービスを提供し、より提携先様の価値を高めていけると考えております。
――提携カードは一見すると三越伊勢丹との親和性がないカードもあるように見受けられますが、店舗とのシナジー効果はあるのでしょうか?
エムアイカード: 当社を含め、三越伊勢丹グループでは、外部企業様と常に面白い取組みができないか、既存の枠組みに囚われない企画を検討しており、提携先企業様に対し、私どもと組むことでどんなメリットを生み出せるかを考え、提案をさせていただいております。
例えば、講談社様との提携カードである「〈物語〉シリーズ エムアイカード」「FAIRY TAIL エムアイカード」の発行をきっかけに、伊勢丹新宿店ではこれらのコンテンツとコラボレーションした催事や、オリジナルグッズの販売などを実施いたしました。今後もグループシナジーを発揮できるような、さまざまな取り組みを検討してまいります。
現状の課題は?Webコンテンツのさらなる充実を図る
――現状のエムアイカード様のサービスの課題についてはいかがでしょうか?
エムアイカード:先ほど申しあげた通り、当社は若年層のお客様の比率が少ないという課題を抱えております。若年層のお客様にとって魅力的なコンテンツや、キャンペーンは常に意識をして検討を進めており、特にWebでご利用いただけるコンテンツは今後も拡大をさせていく予定です。
特に「スターバックス」様のオンライン・オートチャージによるポイントアップは、比較的若いお客様に、多くご利用をいただいております。また、先ほどご紹介をした「一休.com」様のほかにも、ご旅行に興味にある方のお役に立つサービスを積極的に取り入れていく予定です。
――最後に、カード機能の拡充などがございましたらお聞かせいただければ幸いです。
エムアイカード:現在、お客様がより便利にご利用いただけるサービスを検討しています。