2020年7月19日10:00
JR東日本と東京海上日動火災保険は、今後のMaaS(Mobility as a Service)の本格的な進展を見据え、安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けた業務提携契約を締結した。
同提携に基づく協業の第1弾として、今冬「代替交通手段としてのMaaSサービス提供」をテーマに掲げ、両社の協業による新たな保険サービス開発に向けた実証実験を実施する。
具体的には、鉄道網をはじめとする広範囲な移動サービスや生活サービス、そしてSuicaなどの生活インフラを支えるネットワーク等を有するJR東日本グループの強みと、日本初の損害保険会社として保険サービスの開発を牽引してきた実績や年間200万超の事故対応実績、全国の事故対応ネットワーク等を有する東京海上日動の強みを組み合わせ、MaaS領域での新たな価値を提供していくという。
まず、双方が展開するサービスやネットワーク・データ等の連携によって、事故発生時等におけるシームレスなSuica連携・MaaS サービス提供を行う新たなサービス・保険商品の共同研究・開発に取り組む。また、JR 東日本が展開する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」をはじめとするMaaSサービスにおいて安全・安心を提供する保険サービスの共同研究・開発を進める。両社は同提携に基づく協業の第1弾として、2020年冬にJR東日本が提供するSuicaやMaaSサービス「Ringo Pass」と、東京海上日動のノウハウ・ネットワークを組み合わせた新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を行う。
具体的には、「事故発生時の新たな代替交通手段の形として、鉄道・バス・タクシー・シェアサイクル等の広範囲なモビリティサービスを、シームレス・キャッシュレス・ペーパーレスに提供する新たな保険サービス」の開発に向け、東京海上日動の保険に加入する東京都内在住者を対象に、ユーザビリティ検証を行う。現状の選択肢では、事故に遭った人の個別の事情等にきめ細かく応えられないケースがある。同実証実験を通じ、このようなケースに対する新たな選択肢を増やすことで、ユーザビリティがどのように変化するかを検証する。
将来的には、「事故発生時の代替交通手段」として、お客さまの個別の事情等に応じて、Suica 連携による公共交通機関の利用や MaaS サービスを通じた多様なモビリティサービスといった新たな選択肢も利用可能とすることで、利用者にとってより価値ある保険サービスの開発を目指したいと考えているそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト