プラチナカードの世界に新たな選択肢!三井住友カードがポイント還元に特化したカードを発行へ

2020年8月27日8:20 

三井住友カードは、2020年8月26日に記者説明会を開催し、ポイント還元が特徴となるプラチナカード「三井住友カードプラチナプリファード」を2020年9月1日から募集開始すると発表した。また、同カードのプロモーションとして、俳優の小栗旬さんを起用した新CM「語り、語られる男 プラチナプリファード登場篇」を制作し、9月1日より放映を開始する。

左からゲストの小栗旬さんと、三井住友カード 代表取締役社長 大西幸彦氏

大きく4つのポイント還元がセット
日常利用を促進させる特約店では+1~9%還元

記者説明会では、三井住友カード 代表取締役社長 大西幸彦氏が登壇し、新カード発行の経緯とサービスの特徴について説明した。同氏は、三井住友カードのキャッシュレス戦略は「お客様起点」であると強調。昨年は、事業者向けにはキャッシュレス決済が可能な「Stera(ステラ)」とデータ分析支援サービス「Custella(カステラ)」をリリースした。今年2月には、30年ぶりにカードデザインを一新し、新カードおよびカードアプリをリリースしている。新カードはカード番号や有効期限をカード裏面に集約。今後は「タッチ決済」(EMVコンタクトレス)が増加するため、カード番号をレジで店員にみられないデザインに変更している。また、カードアプリは利用ごとに通知が来たり、利用の解除を自身で設定できることで、使いすぎを防止し、不正利用を防ぐことが可能だ。お得感という意味では、コンビニエンスストア3社やマクドナルドでポイント5倍キャンペーンを実施。そうした取り組みもあり、新デザインのカードは今年1~3月の入会者数が前年同期の約2倍、+108%の加入があった。新アプリの利用も第一四半期で1.5倍になったそうだ。

そして、9月1日からは、従来と異なる発想のプラチナカードとして、プラチナのステータスと圧倒的なポイント還元を実現した「三井住友カードプラチナプリファード」の発行を開始する(国際ブランドはVisa)。同カードは年会費3万円(税抜、家族カード無料)だが、大きく4つのポイント還元がセットされている。1つめは、入会月の3カ月後末まで40万円の利用で4万ポイントをプレゼントし、これだけで年会費をクリアする。2つめは、ベースのポイントとしてショッピングで1%を付与している。3つめは、特約店(プリファードストア)での利用でさらに+1~9%のポイントを付与している。特約店は、コンビニエンスストア、カフェ・ファーストフード、ドラッグストア、スーパーマーケットといった日常の消費を幅広くカバーしている。4つめは、継続特典として、100万円の利用ごとに1万ポイント、最大4万ポイントを還元するという。

カードには、非接触決済できる「Visaのタッチ決済」を搭載するほか、モバイル決済のGoogle Pay、Apple Pay対応、会員専用の「Vpassアプリ」も利用できる。

プレミアムカードの世界で生まれる2つの変化
日常の支払いを集約してもらうことで魅力のあるカードに

プレミアムカードは、一般カードに比べて利用限度額が大きくなり、コンシェルジュ、トラベル、保険などの付帯サービスが充実しているのが一般的だ。しかし、同社ではプレミアムカードの世界で2つの変化が生まれているとした。

1つは、キャッシュレス化による1人1人の利用額が増えている点だ。2つめは、その結果、利用者の新たなニーズが強くなっている。以前は旅行や高額な買い物でクレジットカードを使う人が多かったというが、現在はスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった日常での買い物、ネットショッピングでの利用が増えてきた。さらに公共料金や携帯電話の支払いに利用する人も多い。実際に、クレジットカードを年間200万円以上利用する人は、2019年度は2014年比で1.7倍に増加している。

加えて、コロナ禍の中、決済の観点から見ると現金からキャッシュレスへの移行がさらに加速しつつある。全国スーパーマーケット協会の調査をみても、キャッシュレス・消費者還元事業の開始時点の2019年9月のスーパーマーケットのキャッシュレス比率は15.5%だったが、2020年2月は31.9%、6月は36.7%に増加している。また、ATMの利用件数は2020年2月と比べると、7月は都心部で75%、住宅地で85%程の利用となった。そういった中で、「若い世代を中心に付帯サービスはシンプルでたくさん使えて、具体的なメリットが見える方がいいというお客様が増えています。プレミアムカードに対する新しいニーズにお応えするべく、プラチナ プリファードという新しい選択肢をご用意しました」と大西氏は話す。日常の決済を集約し、毎日の買い物や公共料金の引き落としに利用してもらうことで、多くの人に魅力のあるカードになるとした。

ゲストの小栗さんは、2種類のカードデザインに「どっちにしようか悩んじゃう」とコメント。カード表面にカード番号を表示しないデザインについても感心していた

カードデザインは、プラチナカードとして定番色の「ブラック」のほか、「プラチナホワイト」を用意した。また、カード表面にカード番号や有効期限を表示しないデザインとなっている。

固定観念にとらわれない次世代のサービスを提供
新カードの発行の目標は?

マーケティング本部長 佐々木 丈也氏

大西氏は、「この商品はプラチナカードのステータスを守りながら、わかりやすいメリットを提供することで、キャッシュレスの時代にふさわしいカードの選択肢をご用意したと考えています。クレジットカードはこういうものだとか、プラチナカードはこういうものだとか、固定観念にとらわれずに、新しいサービス、次世代のサービスをご提供したものであり、これからもそういったサービスをご提案していきたいです」と語った。

なお、具体的な発行目標について、三井住友カード マーケティング本部長 佐々木 丈也氏は、「最終的にはお客様にご選択いただくもので明確な目標は設定していませんが、利用者がキャッシュレスにすることで大きなメリットを受けられることから、年間で10万以上の計画をもって進めていきたい」と意気込みを述べた。

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