2011年3月2日8:55
共通ポイントシステムを管理・運営するクラブネッツは、1台の端末機で複数ブランドのポイントを取り扱える「マルチポイント付与端末機」の開発を完了し、2011年3月1日から、全国の「CN (クラブネッツ)加盟店」への導入を開始すると発表した。
クラブネッツが開発した「マルチポイント付与端末機」は、ICカード、磁気カード、おサイフケータイなど、市場のカードメディアのほとんどを網羅。また、安価でかつ複数のメジャーポイントブランドを取り扱えるという店舗における導入メリットを改善し、開発費や運用コストを抑えて幅広い企業の市場参入を可能にした。これまで一般的に利用されているポイント付与端末機の場合、1社のブランドのみを取り扱う専用端末機として開発・運用されるのが通例であり、複数ブランドを同時に取り扱うサービス自体、ポイント業界においては前例のない取り組みであると同社では発表している。
端末の特徴としては、異なる規格のポイントカードやおサイフケータイの読み取りを可能にする無線通信規格「NFC」の搭載、読み取った異なるブランドの付与・回収データの一括処理とデータ管理機能、LAN経由で行えるファームウェアのバージョンアップ機能などが挙げられ、端末機の入れ替えなしで、随時ポイントブランドの追加を可能としている。
さらに、今回の端末機開発に伴い、クラブネッツデータセンターやアプリケーションなどの大規模な改修も同時に行ったことにより、さまざまなブランドのポイント情報を一元的に収集・処理・格納・管理・精算・電信することが可能となり、インターフェース構築のみの連携だけでポイントの相互乗り入れが実現できる「ポイントインフラ」を構築したという。