2011年8月25日17:40
共同印刷は、国際規格ISO/IEC7811-9に則った「TIM(触角識別マーク)加工サービス」による、指の感触で識別可能なカード発行サービスを開始したと発表した。
TIMとは、最大18個の凸点を用いてカードの利用者自身が識別できるマークをカード上に形成するものである。カードの利用者は、カードに刻印されたTIMの形や位置に触れることで、複数のカードから目的のカードを識別したり、ATM機器などへの挿入方法を確認したりできる。こうした点から、視覚障害者や高齢者などが、カードを正しく安全に利用するために重要な役割を果たすことが期待されている。
同社が開発したサービスは、発行済みの各種カードに対する追加加工としてTIMを付加できる。既存の発行システムへの負担が少なく、必要とする人々へ迅速にカードを渡すことが可能だ。
同サービスの第一弾として長野銀行での採用が決定しており、同行では2011年9月1日から、申込時に希望した人へTIMを有したキャッシュカードを発行するという。