2011年10月5日16 :56
日本ユニシスは、アパレルブランドを運営するワールドの顧客管理システムを刷新し、クラウド型サービスでの提供を開始したと発表した。
アパレルをはじめとしたBtoC業界では、商品や販売手法によって、CRM戦略が異なっており、店舗・Web・メールなどのマルチチャネル化の浸透や販売手法の変化に伴い、それぞれの戦略を掛け合わせた複雑なCRMが求められている。このような状況下、100以上のブランドを保有するワールドは、チャネルやブランドごとに個別に管理していたポイントカードや顧客情報を、新サービス「ワールド プレミアムクラブ」に統合し、各サービス間をつなぐ統合マイページの提供を開始した。
同サービスの第一弾として、ワールドが展開する直営店舗とオンラインストア共通で利用できるポイントサービスを提供、第二弾としてキャンペーン(クーポン)サービスの提供を開始するとともに、Web・ブランド・店舗をつなぐサービスを順次マイページ上で展開していくという。ワールド プレミアムクラブの会員数は、2011年8月末現在で280万人を突破している。
日本ユニシスは、EC・通販業界で培ったワン・トゥ・ワン・マーケティングのノウハウをもとに、リアル店舗向けに拡張した顧客管理システムを、クラウド上に構築した。同システムは、店舗のPOSシステム、複数のWebシステム、コールセンターシステムをリアルタイムに連携させ、セール時期などの大量トランザクションにおいても、シームレスかつ継続的な顧客サービスの提供を可能にしている。また、顧客の行動情報を正確に素早く把握する仕組みや、将来的な他社との情報連携を見据えたオープンなシステム基盤を実現しているという。