2011年11月30日8:00
支払金額の30~50%をマイルで付与する覆面モニターシステムを開始
ネットマイルユーザーにリアル参加型の新しいサービスを提供
インターネット上の共通ポイントプログラムを運営するネットマイルは記者会見を行い、飲食店などの販売促進・マーケティング支援を行うROIと共同で、覆面モニターシステムを活用したリアル送客サービス「ネットマイルモニター」の提供を、2011年12月1日17時から開始すると発表した。
ネットマイル
ネットからリアル店舗への来店を促進
覆面モニターは接客や商品の評価を行う
ネットマイルでは、共通ポイントプログラム「ネットマイル」とともに、ネットマイル会員を活用したネットリサーチ「ネットマイルリサーチ」を運営している。同社では、ROIと提携してサービスを開始する覆面モニターシステム「ネットマイルモニター」により、ネットからリアルへの来店を促進し、「O2O(Online to Offline)」を本格稼働させ、サービスの拡大を目指す方針だ。
ネットマイルモニターでは、ネットマイルの会員約253万人に対し、ROIと提携する約4,000の飲食店やヘアサロン、スクールなどのリアル店舗での体験モニターや、指定商品の購入モニターの募集を行う。具体的には、モニターに選ばれた会員は、店舗サービスや商品改善のために、顧客を装った覆面調査員(ネットマイルユーザー)としてリアル店舗に来店し、接客や商品の評価を行う。ネットマイルモニターは、店舗や商品を利用した後、感想をネット上でアンケート回答することで、支払い代金の30~50%に相当するポイントが、ネットマイルのマイルとして付与される。
店舗にとっては後払いかつ承認分のみの謝礼発行
ユーザーにとっては来店時払いを可能に
例えば、共同クーポン購入サイト(フラッシュマーケティング)の場合は、ユーザーのクーポンの支払い代金は前払いとなり、来店できない場合は払い戻しがない。また、店舗にとっても手数料は前払いとなり、未使用クーポンはフラッシュマーケティング企業の売り上げとなるが、「ネットマイルモニターであれば、店舗にとっては、後払いかつ承認分のみの謝礼発行となり、ユーザーにとっては来店時払いを可能にしている」とネットマイル 代表取締役CEO 畑野仁一氏は自信を見せる。
アンケートの回答は、提出期限内に、マイページから行う。仮に内容が正しくない場合は、再提出が求められることもあるという。また、レシートの全体が見えるように撮影した画像を、ネットマイルに提出する必要がある。モニターには、アンケート、レシート提出後、約2週間でネットマイルの「マイル通帳」に、モニター参加分のマイルが発行される。
ネットマイル会員への新規プロモーションも可能に
ROIの「ファンくる」の仕組みをOEM提供
ネットマイルでは、アンケート回答というユーザーフレンドリーな仕組みによりポイント獲得機会が増加することで、会員活性化が図れると期待する。また、モニター依頼を行う店舗側は顧客満足度向上のためのデータ集積ができるほか、ネットマイル会員約253万人向けに新規顧客開拓プロモーションを行うことも可能だ。
ROIでは、覆面モニターのポータルサイト「ファンくる」の運営・開発を2007年からスタートしている。会員数は45万人で、「クライアントへの手数料は売り上げの20%」(ROI 開発本部部長 伊勢主税氏)となる。同社では、ファンくるの覆面モニターシステムをプラットフォーム化することにより多くの利用を促進していく方針だ。今回のネットマイルとの提携は、同社のOEM展開の第一弾となった。
なお、ネットマイルでは、同サービスの開始を記念して、2012年1月30日までにモニター応募したネットマイル会員に100mileをプレゼントするキャンペーンを実施する。