2012年2月27日20:00
NXPセミコンダクターズN.V.(NXP)とフェリカネットワークスは、2012年2月27日、FeliCaに準拠した日本国内のインフラとの互換性を持ったNXPのNFC無線コントローラファミリを開発するための協業を行うと発表した。これにより、携帯端末メーカーは、NXPのNFC無線コントローラをベースに、グローバルインフラとの完全な互換性を実現する携帯端末の設計が可能になる。
同協業によって、NXPとフェリカネットワークスは、NXPのNFC無線コントローラにフェリカネットワークスの技術を統合して機能を拡張し、日本国内のFeliCa対応リーダインフラやおサイフケータイ機能搭載の携帯電話との互換性を実現する。同ソリューションは、世界各国のアプリケーションサービスをサポートするNFC無線コントローラとして、2013 年に販売を開始する予定だ。
NXPは、NFCコントローラ、セキュアエレメント、NFCタグ、ICリーダインフラなど携帯決済向けのソリューションを提供している。現在、OEMメーカーによって130種類以上の携帯デバイスにNXPのNFC技術が採用されており、世界の650を超える都市でMIFARE技術を搭載したトランスポートシステムが利用されているそうだ。
フェリカネットワークスは、NFC(FeliCa)サービスプラットフォーム向けにさまざまな技術およびソリューションを提供している。FeliCaチップ搭載の携帯電話契約者数は2011年には約7,000 万人に到達。また、2012年1月には、FeliCa搭載スマートフォンの累計出荷台数が1,000 万台を超えたという。すでに、同サービスプラットフォーム上では、決済や交通など、100種以上のサービスが提供されているそうだ。