2023年12月8日10:00
NXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)は、次世代の安全性と精度を持つリアルタイム位置特定機能と短距離レーダーを搭載し、セキュアなカー・アクセス、子供の存在検出、侵入警告、ジェスチャー認識など、複数のユースケースに1つのシステムで対応する車載用シングルチップUWBファミリ「Trimension NCJ29D6」を発表した。同ファミリのデバイスは自動車メーカー(OEM)によって統合され、2025年モデルの自動車に搭載される予定だという。
NCJ29D6Bはセキュアなカー・アクセス向けのUWBデバイスで、測距性能の向上、システム・コストの削減、セキュリティの向上、ターンキー・ソフトウェアを提供する。また、同ファミリに属するNCJ29D6Aはピン互換性を確保し、測距と近距離UWBレーダーの両方をワンチップMCUに統合した車載用デバイスだ。
同デバイスを使用すれば、OEMは単一のUWBベースのカー・アクセス・システムのみでフレキシブルな多目的プラットフォームを構築して同一ハードウェアで複数のユースケースに対応できるため、OEM は冗長システムを排除してコスト、スペース、重量を削減できるという。セキュアなカー・アクセス・システムの活用例として、OEMは米国Hot Car Actや欧州NCAPロードマップに準拠した、幼児の置き去り検知などの機能を提供することが可能だ。これにより開発が合理化され、OEMやTier 1サプライヤがソフトウェア・アップデートを通じて機能を追加できるようになるため、総所有コストの削減と新機能の市場導入期間の短縮につながるという。
なお、NXPではカー・コネクティビティ・コンソーシアム(CCC)やFiRaコンソーシアムなどの業界団体で培った専門知識と標準化に向けた活動をベースに、UWBが自動車エコシステムに欠かせない技術にするため注力しているそうだ。
このコンテンツは会員限定となっております。すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。
会員登録(無料)をご希望の方は無料会員登録ページからご登録をお願いします。