2012年3月7日19:00
大日本印刷(DNP)は、材料や生産設備などを改良して、明るさや量産性などが向上したフルカラータイプのリップマン型ホログラムを開発したと発表した。DNPでは、2015年度までに約5億円の売り上げを見込んでいる。
現在、モノクロタイプ(緑色)のリップマン型ホログラムは、高いセキュリティ性が評価され、ブランド保護用途を中心に国内外の50社以上で採用されるようになったという。最近では、従来の緑色のモノクロタイプだけではなく、ホログラムを貼付する製品イメージとの調和や、企業のイメージカラーへのデザイン対応などの要望が増えていることから、DNPではフルカラータイプについてもブランド保護用途向けに実用化した。今回、このフルカラータイプのリップマン型ホログラムについて、明度の高い材料を使用することにより明るさを約2倍に引き上げるとともに、生産設備の自動化と省力化で生産性の向上を図ることにより製造コストを約半分に削減することができたという。意匠性の向上とコストダウンを実現したことで、キャラクター製品のライセンスシールや高級グッズなどのブランド保護用途などに販売する。