2012年12月20日18:40
大日本印刷(DNP)とシーイーシーは、複合機メーカーなどと共同で、複合機(プリンター含む)での認証プリントと利用ログをサーバで一括管理する複合機統合管理システムを開発したと発表した。
同システムは、SSFCアライアンス(Shared Security Formats Cooperation:SSFC)が2011年3月に策定した「SSFCプリンター統合管理サーバー仕様」に準拠しており、ICカード認証機能をもつ複数の異なるメーカーの複合機を一括管理することで社内の情報セキュリ特徴として、利用者は、空いている複合機を選べるため、待つことなくプリントが可能だ。また、複合機の表示画面から、プリントの枚数や設定を変更することができる。
サーバと接続している出張先の複合機でプリントできるため、出力物を持ち歩く必要がなく、外出時に携帯しているパソコンから印刷ジョブをサーバに送信すれば、最寄りの自社オフィスに立ち寄ってプリントすることも可能だ。
また、サーバでの利用ログの一元管理の実現により、複数の企業や部署が混在するオフィス環境でも、プリントなどの費用を該当部門に適正に振り分けることが可能になる。
同システムはすでにDNPが導入しており、提供するICカードとシステム運用ノウハウの高度化を図るDNPと、アプリケーションの技術を提供したシーイーシーは、複合機メーカーと協働して、SSFCフォーマットのICカードを導入している企業や、複数社のプリンターを導入している製造業や金融機関、商社などに同システムの販売を進めるという。
なお、SSFCは、2005年に設立され、2012年11月現在、オフィス向け機器のメーカーやシステムインテグレータなど231社が加盟している。また、SSFCフォーマットに準拠したカードや機器は現在までに約350社に導入され、220万枚以上のSSFCカードが利用されているそうだ。