2013年3月4日13:20
大日本印刷(DNP)は、近距離無線通信技術であるNFCに対応したアンテナ付きNFCモジュールを開発し、2013年5月に評価用サンプルを出荷、6月に販売を開始すると発表している。価格は2000円からとなる。
同NFCモジュールは、小型、薄型で機器への組み込みに適している。サイズは、30mm×50mm×2.2mmで、ISO/IEC14443 TypeA/B、JIS X 6319-4(FeliCa)、ISO/IEC15693、ISO/IEC18092に準拠している。
NFCの基本機能であるデータ蓄積など非接触ICカード機能、リーダライタ機能、機器同士で通信するP2P(Peer to Peer)機能を有しており、NFCモジュールと、それを組み込む機器は汎用的なケーブルで接続でき、その通信方式はUART、I2Cのいずれかから選択可能だ。
さらに、アンテナ部分の裏側には磁性体シートを配置しているため、組み込む機器の環境に通信性能が影響されにくい設計となっている。
DNPでは、標準品のほか、組み込み先の機器の仕様や利用環境に合わせて通信性能の最適化を図るほか、機能追加などのカスタマイズにも対応するという。
DNPは同製品を、ゴルフナビ端末などの小型機器のほか、多様なメーカーのデジタル機器向けに提供し、今後3年間で2億円の売上を目指す。また、同製品は、朝日ゴルフ用品が販売するゴルフナビ端末次期モデルに搭載される予定だ。