2013年7月5日12:34
富士通マーケティング(FJM)とカーリルは、埼玉県飯能市が2013年7月1日にオープンした新市立図書館に、図書館分野では日本初となるNFC技術とスマートデバイスを組み合わせた図書館システムを構築したと発表した。
今回構築した新図書館では、『貸出型図書館』から『課題解決型図書館』への変革を目指し、富士通のクラウド型公共図書館業務サービス「WebiLis(ウェブアイリス)」に、NFC技術を活用したカーリルの情報探索支援システム「カーリルタッチ」を組み合わせた、日本初となる図書館システムを構築した。

具体的には、ICタグとスマートデバイスに搭載されたNFCおよびおサイフケータイの機能を活用し、書棚に著者や書籍名、キーワードなどが記載されたICタグ付きの「タッチタグ」に、おサイフケータイまたはNFC対応のスマートデバイスをかざすだけで、さまざまな関連情報にアクセスしたり、イベントと連動して活用することが可能だ。「カーリルタッチ」の本格導入は国内初となり、図書館分野においてNFC技術を活用した国内初の事例となる。
また、スマートデバイスを「タッチタグ」にかざすと図書館が用意した「カーリルタッチ」ポータル画面が開き、そこから国立国会図書館が提供する各種データベースやWikipediaなどインターネット上のさまざまな情報源に一元的にアクセスすることができる。開館時には100種類のタグを図書館の各書棚に設置し、幅広い情報提供を行っている。
さらに、書棚に取り付けられた「タッチタグ」からその書棚に置かれた本の情報や現在の貸し出し状況が入手できるとともに、貸し出し中の場合は本の予約もできるという。
加えて、図書館内に設定した複数の「タッチタグ」にスマートフォンをかざしてスタンプや情報を蓄積できるコレクション機能により、オリエンテーリングやスタンプラリーなど「カーリルタッチ」を活用した各種イベントが実施可能だ。これにより図書館の活性化と利用者向けサービスの充実化を支援するという。