2022年2月3日17:23
LINEのモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を運営するLINE Pay、LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLVCと、その傘下であるLINE TECH PLUS PTE. LTD.(所在地:シンガポール、LTP)の3社は、2022年3月16日~12月26日の間、LINE Pay上で、LINE独自の暗号資産「LINK」での支払いが可能になる「LINK支払い」の提供を試験的に開始すると発表した。同サービスの提供開始にあたり、まずは一部のLINE Payオンライン加盟店での支払いから対応し、今後は、新しい決済手段として、暗号資産「LINK」を利用できるオンライン加盟店を広げていく。
「LINK」は、LINEがLTPを通じて、独自開発したプライベートブロックチェーン「LINE Blockchain」を用いて発行する暗号資産で、サービス成長に貢献したユーザーに向けたインセンティブとして還元する目的で誕生した。これまでLINE PayとLVCおよびLTPの3社は、2020年8月の暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」における「LINK」取り扱い開始以降、「LINK」を活用したキャッシュレス化推進を目標に掲げ、「LINK」を活用したLINE Payの特典クーポンや各種キャンペーン、調査分析等の取り組みを行ってきた。
同サービスの提供開始により、対象となるLINE Payのオンライン加盟店での支払いにおいて、ユーザーが「LINE BITMAX」上に保有する「LINK」での支払いが2022年3月16日より可能になる。ユーザーは、LINEポイントの利用と同様に、「LINK」での支払いを選択できるようになるので、LINE Pay利用時の利便性が向上する。また、サービスの提供開始に伴い、「LINK支払い」に対して10%(還元上限5,000円相当/月)の「LINKリワード」還元特典を開始する。
今回の試験的な「LINK支払い」の提供によって得られた知見をさらなるサービス品質の向上に活かし、今後の標準サービスとしての提供を検討していく。
ない、「LINE BITMAX」は、月間9,000万人以上が利用する「LINE」上から利用できる暗号資産取引サービスとして、暗号資産取引が未経験の方や初心者の方を中心に利用されている。従来から、「LINE BITMAX」では「LINK」を含む暗号資産を売却後に所定の手数料を支払うことで、LINE Payの残高や銀行口座に出金し、決済に利用することが可能だった。このほど、LINE Payの利用時に「LINK支払い」を直接選択できるようになり、手数料がかからず、かつスムーズな導線で「LINK」による決済が可能となる。
また、LINE Payでは、今後ビットコインやイーサリアムなど他の暗号資産による支払いについても検討していくとともに、ブロックチェーン関連事業との連携をより強化していくとしている。さらに、これまで実施している「LINK」を活用したLINE Payの特典クーポンや各種キャンペーンについても、よりユーザーの日常生活に近い暗号資産として「LINK」の価値向上を目指し、さらなる取り組みを検討していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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