2014年7月14日14:42
日本航空(JAL)と野村総合研究所(NRI)は、2014年7月16日より約1カ月間、iBeaconならびにスマートウォッチを活用し、空港旅客業務の先進化に向けた実証実験を開始すると発表した。
iBeaconは、Apple社が2013年に発表した、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いた端末の接近検知の方式となる。また、スマートウォッチは、スマートフォンと連動して、情報の表示やアプリケーションの実行が可能な腕時計型端末となっている。
今回、羽田空港第1旅客ターミナルビルにおいて、各搭乗ゲートに設置されたビーコンが発する信号を、搭乗ゲート担当のJALスタッフが持つスマートフォンが受信することにより、スタッフの所在・配置状況をコントローラーデスクの担当者が遠隔地からリアルタイムに把握することができるようになる。これにより、顧客へのスピーディーな対応と、より効率的なスタッフの配置が実現する。また、スタッフがウェアラブルデバイスであるスマートウォッチを装着することで、携帯情報機器や無線機を取り出すことなく、業務に必要な情報の入手や共有を行える環境を整えるそうだ。
同実証実験において、NRIは、iBeaconを活用したスタッフの位置情報の検出や所在位置の表示と、配置指示などのメッセージをスマートウォッチに配信するシステムの開発を担う。
実証実験は、「GALAXY S5」ならびに「GALAXY Gear2」(サムスン製)に加えて、Google Inc.が提供する「Android Wear」を搭載した「LG G Watch」(LG Electronics Inc.製)など、最新のスマートウォッチについても対象としている。