2010年8月31日7:53
「ケータイ電話10回タッチで10%OFF!」
ブックオフがFeliCa対応携帯電話を使った新サービスを開始
ブックオフコーポレーション(ブックオフ)は9月1日から、「BOOKOFF」など全国のブックオフグループ店舗886店舗で携帯電話端末を使った「BOOKOFF タッチでおトクなメンバーズ」をスタートする。会員は商品の購入や買取の回数に応じてスタンプが付与され、貯まったスタンプは好きな日を指定して、1日に限り何店舗でも利用できる「1day サンクスパス(買い物10%OFF)」に交換可能だ。
FeliCaをかざしてスタンプを獲得
Tポイントと従来のモバイルサービスは廃止
「BOOKOFF タッチでおトクなメンバーズ」は、会員が購入または買取の取引後、店頭のFeliCaリーダライタ端末に携帯電話をかざしてスタンプを獲得。スタンプを10個獲得すると買い物が10%OFFになる「1day サンクスパス」がプレゼントされる。1day サンクスパスは国内のブックオフグループ886店舗で、1日に限り何店舗でも利用できる。なお、FeliCa非対応端末やiPhoneの場合は専用のWebサイトにアクセスすることでスタンプを獲得可能だ。
会員は入会特典として 50円の割引を受けることができる。また、「お気に入り店舗」を登録すると各店からのセール情報などが配信される。さらに、会員ページから各種割引クーポンを利用可能だ。
ブックオフでは2007 年5月から、携帯電話を使った情報提供とクーポン付与のサービス「モバイルブックオフメンバーズ」を行っていた。同サービスはカルチュア・コンビニエンス・クラブの共通ポイントである「Tポイント」と同時に実施していたが、38万人の会員数を誇っていた。またブックオフチェーンとしてモバイルサービスの活用について具体的な検証ができたこと、店舗運営においてモバイルを活用することが顧客とのコミュニケーション手段として有効であるという成果を得ることができた。
しかし、広告連動型であったため運営コストは低かったが、店舗での活用がメール配信のみとなっていた。また、Tポイントサービスと同時に行っていたこともあり、チェーンとしてのメインの販促サービスを打ち出せないなどの課題があった。
「Tポイントサービスを9月末で終了することが決まり、チェーンとして今後どのような販促サービスが必要かを検討した結果、現在のモバイルサービスを大幅刷新し、新サービスとして衣替えすることになりました」(ブックオフコーポレーション 取締役管理本部長 堀内康隆氏)
目的はヘビーユーザーの囲い込み
目標の会員数は300万人
同社が2 月に実施した顧客調査によると、ブックオフでは年間利用金額や回数の多い、上位10%のヘビーユーザーで売上の約55%(買取の約60%)、上位20%で売上の約70%(買取の約75%)を占めていることがわかったという。また、ヘビーユーザーであるほど、日常利用している店舗数が多いという結果も得ることができた。
同社ではBOOKOFF タッチでおトクなメンバーズにより、リピーターの来店頻度の向上や購買意欲を高めていきたいとしている。また、1日に限りどの店舗でも利用可能な1day サンクスパスにより、複数の店舗を買い回りしてもらう方針だ。
「ヘビーユーザーで3~4店舗の買い回りをしていただいていますので、1day サンクスパスによりその頻度が上がるのではないかと考えています」(堀内氏)
目標の会員数は300万人。堀内氏はその理由を「現在の利用動向を考えたときに、Tカード利用者のうち月1回以上『BOOKOFF』を利用していただいている方が300万人程度であったこと、弊社が発行したTカードは約600万枚であり、そのうちの約半数を獲得することは十分見込めるであろうと判断したからです」と説明する。
なお、おサイフケータイの今後の動向に関しては、iPhoneやAndroid(アンドロイド)OSを搭載したスマートフォンへのFeliCaチップ搭載を期待しているという。