2017年2月20日21:10
ソニーは、電子お薬手帳サービ「harmo(ハルモ)」の新システムを開発し、スマホ一台で薬の記録と閲覧ができる「スマホ向けライト会員サービス」を2017年2月20日より開始すると発表した。これにより利用者は、全国の薬局で薬と共に提供される電子お薬手帳用の二次元コードを撮影することでharmoサービスへの参加が可能となる。
ソニーは2016年7月よりharmoの商用サービス開始。harmoは、非接触ICカード技術FeliCaを採用しており、加盟薬局で発行する専用カードを利用したサービスを提供している。またICカード保有者には、カードと連動する専用のスマホアプリを加盟薬局で登録することにより、薬の情報や履歴の閲覧、家族との情報共有などのサービスを提供してきた。
一方、harmoサービス未導入の地域からは、「近辺に加盟薬局がないが、スマホアプリを利用したい」との声も多く、このほどスマホアプリ単体でサービスへ参加できる新機能を開発した。これにより、利用者はスマホアプリをインストールし、薬局で薬と共に提供される薬剤情報提供書等に印刷されている二次元コードを撮影することで、その場で電子お薬手帳サービスへ参加可能だ。
また、患者はスマホアプリから始めて、後に加盟薬局でICカードを発行し、併せて利用することも可能となっている。
なお、harmoは現在、約14万人が利用している。また、現行のICカードと連動したスマホアプリを利用しているユーザーの約80%が月に一度以上アプリを起動しているという。