2010年9月17日11:57
日立システムアンドサービス(日立システム)は9月17日、データセンターや研究所などで保管・管理している大量の記録媒体や重要書類の貸出/返却、棚卸などの管理業務を効率化できる「りいぶる物品管理ソリューション」の提供を9月21日から開始すると発表した。りいぶる物品管理ソリューションは、日立製作所が提供する超小型無線認識用ICタグ「ミューチップ」を採用することで、大量の記録媒体や重要書類の貸出/返却といった入出庫の精度の向上や、物品の捜索、全体の棚卸などにかかる時間を大幅に短縮するという。
例えば、トランクなどの運搬ケースや保管棚などに物品を格納したまま、ミューチップリーダを物品の上からかざすだけで、貸出/返却、棚卸が可能だ。また、多くの物品の情報を一括して読み取れるため、大量の物品を効率よく取り扱うことができるという。これにより、従来のバーコードによる物品管理では、500本の貸出/返却に約20分かかっていたものが約1分に、7,000本の棚卸しに約6時間かかっていたものが約45分に短縮することが可能となる。
Webブラウザ経由での物品の検索、貸出状況の確認、貸出の事前申請にも対応。また、申請情報と物品情報の突き合せで貸出時の精度を向上させている。
日立システムでは同ソリューションを大量の記録媒体などの物品を扱うデータセンターや研究所などに向け販売し、2013年度までにソリューション全体で約2億円の売り上げを目指す。