2010年12月8日19:02
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(YRP‐UNL)は12月8日、マルチ周波数、マルチプロトコルに対応するパッシブ型RFIDリーダライタLSIの開発を行ってきたが、1チップLSIの量産化に成功し、ユーシーテクノロジより量産供給することになったと発表した。また、このLSIを搭載したリーダライタモジュールを、富士通フロンテックと共同開発した。なお、同成果の一部は独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の民間基盤技術研究促進制度に基づく委託研究「超小型汎用コミュニケーション端末のための基盤技術の研究開発」 により実施したものであるという。
開発に成功したマルチプロトコルリーダライタは、従来、アナログ部とデジタル部を別々のLSIで構成していたものを1チップにした。あらゆる国のプロトコル規格のRFIDにソフトウェアの変更のみで対応することができるという。マルチプロトコルリーダライタが対応するucode認定タグは「ISO/IEC15693 RFIDタグ」(富士通セミコンダクター、リンテック、サトー、大日本印刷)、「 ISO18000-4」、「ISO18000-6 TypeB」(富士通)、「ISO18000-6 TypeC」(日立製作所)、「eTRON,ISO18092」(FeliCa)、「ISO14443-TypeA」(NFC)、「ミューチップ」(日立製作所)となっている。