2025年5月7日8:15
10Xは、グローバル・ブレインおよびJICベンチャー・グロース・インベストメンツをリード投資家とする第三者割当増資(一部株式譲渡を含む)などにより、総額21億円の資金調達を実施した。今回調達した資金により、主力の「Stailer(ステイラー) ネットスーパー」のプロダクト強化と、新たな小売支援プロダクトの開発を推進するという。
現在、スーパーマーケットやドラッグストアのEC化を支えるプロダクト「Stailer ネットスーパー」は、ライフ、スギ薬局、フジなどの小売企業に導入され、年間流通総額(GMV)は数百億円規模に達し、Stailerを通じて提供するネットスーパーのGMV成長率は市場平均の約10%を大きく上回る56.7%となるという(※2024年実績)。
また、Stailerの導入による小売事業者のオペレーション最適化の支援等により、小売事業者側の収益面でも顕著な成果が表れているそうだ。たとえばデリシアでは導入から1年で売上は前年比1.4倍、注文数は1.8倍に成長、店舗営業利益も大幅に改善し黒字化を実現したという。他の導入先においてもネットスーパーが抱える最大の課題とされる「利益化」において、事業の黒字化事例を多数創出しており、単なるシステム導入にとどまらず、売上と利益の両面で事業成果を実現するプロダクトとして小売事業の経営・持続可能性の強化を支えているとした。
今後、さらなる「Stailer ネットスーパー」の拡大に加え、新たな小売DX支援プロダクトの開発を見据え、総額21億円の資金調達を実施した。今回調達した資金は、Stailerの継続的な改善に加え、小売事業者の多様な課題に対応する新規プロダクト群の開発に充てるという。