2020年11月24日7:00
パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、2020年11月17日~12月7日まで泉パークタウン(宮城県仙台市)にて走行するコミュニティバスの2つのルートにおける乗降客の利用状況データ取得に顔認証システムを使用し、地域に望まれる利便性の高いサービス・交通体系の構築検討・検証を進めるための調査を開始した。
同実証調査は高齢化など郊外型居住地域の課題を解決することを目指し、三菱地所を代表幹事とする「仙台市泉区における先進取組協議会」が国土交通省令和元年度「スマートシティモデルプロジェクト」の一環として泉パークタウンのスマートコミュニティ/モビリティ化を加速すべく、地域に望まれる利便性の高いサービス・交通体系の構築検討・検証を進めるために実施する実証調査となるそうだ。
その中で、これまでのコミュニティバスでの利用状況調査においては、目視での計測や調査票の活用等を代表的な手法として取得していたODデータ(あるバス停で乗車した旅客がどのバス停で降車したか)について、今回の実証では顔認証技術の活用により、効率的なデータ取得を目指す。
具体的には、まず、乗客の顔を乗車時に登録し、降車時に認証することで、①乗降場所における人数カウント、②ODデータ取得、を行う。顔画像取得用のタブレットにカメラを接続(GPSは内蔵)し、乗車・降車時にアプリ画面上で乗車・降車ボタンを操作し(添乗員にて支援)、以下データを作成及び送信する。また、パナソニック管理PCよりクラウド上から取得した乗降データについてバス停GPS情報とのマッチングを行うことで、バス停ごとの乗降人数やODデータの取得を可能とするための分析データファイルを作成する。
今回取得した分析データファイルは、将来の延伸や新ルート策定、デマンド化等への参考データとして活用される。また、今回の実証実験の仕組みを起点に、将来的な発展・応用として、顔認証を活用した乗車時の認証等、お客様体験価値向上につながるサービスを検討していく。
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ペイメントナビ編集部
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