2024年3月18日7:00
北國フィナンシャルホールディングス(北國FHD)は、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)、インフキュリオンと共同で、フルクラウド型アクワイアリングシステムの構築を開始すると発表した。
北國FHDは、北陸地域のキャッシュレス化・デジタル社会実現を目指すSuper Cashless Regionプロジェクト、および、より良い金融サービスの実現や銀行経営の効率化を推進する次世代地域デジタルプラットフォーム構築プロジェクト、の一環として、Visaグループが世界で展開するソリューション「Visa Cloud Connect 」・「Visa Platform Connect 」を活用したフルクラウド型アクワイアリングシステムの構築開始を決定した。
「Visa Cloud Connect 」は、Visaクライアントがクラウド環境を通してVisaNet接続する最新のソリューションだ。また、「Visa Platform Connect 」は、決済処理を直接VisaNetにリクエストし、プロセスを最適化するソリューションとなる。
同システムは、オーソリゼーション・クリアリング、加盟店精算・管理、決済センタ・国際ブランド接続等のアクワイアリング業務に必要な機能を備える、クラウド上に構築されたシステムで、北國銀行カード事業での利用にとどまらず、外部事業者にも活用してもらうことができるという。
国際ブランド接続機能においては、「Visa Cloud Connect」を国内企業で初めて活用することで、VisaNetにクラウドを通して安全に接続するという。また、決済センタ接続や、オーソリゼーションなどの機能においては、消費者の決済体験を向上させる多様な機能を有する決済ソリューション「Visa Platform Connect」を活用することにより、①オーソリゼーションの際に発生するネットワークコストを削減し、従来よりも安価にカード決済処理サービスを提供、②暗号化トークン、不正決済検知、スマートフォン・タブレットでのNFCタッチ決済など、多岐にわたる先進技術の提供、③国際基準に即した決済システムによる高水準の処理パフォーマンス、高度なセキュリティ、および柔軟性のあるシステム機能改善の提供、という3つを目指すそうだ。
また、開発パートナーとしてインフキュリオンが参画し、個別ニーズへの対応も可能な柔軟性の高いサービス開発を推進するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト