2021年2月22日17:12
海外送金サービスを提供するイギリスのTransferWise(トランスファーワイズ)は2021年2月22日、ブランド名を「Wise」(ワイズ)に変更すると発表した。2011年に個人向けの海外送金サービスから事業を開始したWiseは、 国境を越えた決済ネットワークを構築し、 1,000万の個人および法人に対して国際金融サービスを提供している。
Wiseの毎月の海外送金取扱額は 45億ポンド(約6,300億円) を超え、利用者は銀行経由の送金と比較して、年間 約10億ポンド(約1,400億円)を節約しているという。
Wiseは、さまざまな通貨を保有・両替できる国際的な口座となる。海外送金や海外での決済、55通貨での資金保有、9か国・地域の現地の口座情報の取得が可能だ(英ポンド、ユーロ、米ドル、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、ハンガリー・フォリント、シンガポール・ドル、カナダ・ドル、トルコ・リラ)。 現在、利用者から30億ポンド(約5,200億円)以上がWise口座に保有されており、口座に紐づくデビットカードは140万枚以上発行されているという。
Wise Businessは世界中で利用できる法人口座で、個人向け口座が有するすべての機能に加えて、Wise口座のデータを自動で会計ソフトへ連携するバンクフィード機能、多数送金の一括振込、マルチユーザーアクセスなどの追加機能を備えている。直近12か月において、 グローバルで15万社以上の企業がWise Businessを導入している。
Wise Platformは、Monzo、GoCardless、Xeroなどの金融機関や企業に活用されているWiseの決済インフラとなる。金融機関や企業の利用者にWiseのAPIを提供し、より安く、より速い海外送金や国際金融サービスの実現を可能にするとしている。Wise Platformは現在、4大陸10か国の銀行にて使用されている。なお、Wiseブランドへの最終的な切り替えは2021年3月に実施される予定だ。