「全銀システム」への参加承認を取得したされた資金移動業者に(Wise)

2024年10月19日7:00

Wise(英国・ロンドン、ワイズ)の日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパンは、日本国内で初めて「全国銀行データ通信システム(以下、全銀システム)」へ参加申請し、承認された資金移動業者となったと発表した。

同承認は、Wiseが仲介者を経由せずリアルタイムに金融機関との相互送金等を行うための第一歩であり、今後、全銀システム接続のための各種対応完了時には、日本からおよび日本向けへの海外送金を行う、または受け取ることを検討している個人および法人の顧客に、20秒未満での瞬時の取引を提供できるようになるという。

これまで、全銀システムの参加資格は銀行等の預金取扱金融機関に限定されていたが、一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークは2022年10月に参加資格を資金移動業者へ拡大することを決定した。これにより、ワイズ・ペイメンツ・ジャパンにも全銀システムへの参加申請の道が開かれた。

Wiseは過去13年間にわたり、従来のコルレス銀行を利用したシステムに代わる、新しく拡張性のあるネットワークを構築してきた。これは、世界各国の国内資金決済システムと直接接続することで、コルレス銀行や他の仲介者を必要としないものだ。Wiseはすでに、英国、欧州、ハンガリー、シンガポール、オーストラリアの5つの国内資金決済システムと直接接続している。

同インフラストラクチャにより、Wiseは海外送金の約60%を瞬時(20秒未満)に処理し、平均手数料は0.65%に抑えることを可能にしている。また、日本のGMOあおぞらネット銀行をはじめとする世界の銀行および企業に「Wise Platform」を通じて国際送金サービスを提供している。今回の全銀システムへの参加承認は、Wiseのネットワークをさらに強化し、これらのWise Platformのパートナーにも、日本とのより速く、より安価で、より透明性の高い送金サービスを可能にするそうだ。

2024年初め、ワイズ・ペイメンツ・ジャパンは早期に日本で第一種資金移動業者の認可を取得した外資系国際金融サービス会社のうちの一社になった。これにより、日本におけるWiseの個人および法人は、主要通貨(EUR、GBP、USD、KRW、SGDを含む)を含む40以上の通貨で、ミッドマーケットレートを適用し、隠れコストなく最大1億5,000万円までの送金または受け取りを行えるようになった。

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ペイメントナビ編集部

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