2021年3月11日12:44
三菱総合研究所(MRI)は、阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)と共同で、2021年4月21日~7月20日まで兵庫県西宮市において、阪急阪神沿線居住者向けの都市型MaaSの実証実験を実施すると発表した。
MRIは、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)や、デジタル化された地域通貨・各種ポイントなどの実用化により、地域の経済発展と社会課題解決に向けて積極的に取り組んでいるという。これまでに、「東京ユアコイン(オフィス型、2019 年度)」の実証事業受託や近鉄グループホールディングスと共同で取り組んだ「近鉄ハルカスコイン」などで、地域活性化や地域課題解決につながる行動変容を促すノウハウを蓄積してきたという。
今回、阪急阪神HDと共同で実施する沿線居住者向け都市型MaaSの実証実験において、地域住民の楽しい外出促進や地域消費活性化への行動変容に向けた、次世代MaaSの実現を目指す。
同実証実験では阪急阪神HDが、西宮をまるごと楽しむアプリ「maruGOT(まるごっと)にしのみや」を提供し、新しいライフスタイルを提案する。maruGOTにしのみやアプリでは、経路・施設検索機能、タクシー・シェアサイクル等の予約・決済、飲食店の混雑状況や座席の即時予約などのサービスに加え、モニターに実証限定ポイントサービスを提供する。
MRIは、実証限定ポイントサービスを実装するために、地域課題解決型デジタル地域通貨サービス「Region Ring」の一機能で、東京ユアコイン(オフィス型、2019年度)で実証した「ポイントによるインセンティブ付与機能(地域ポイント機能)」を提供する。「Region Ring」を通じて、店舗・施設等での二次元バーコードを用いたポイントの付与・利用、およびアプリ上でポイントからバスデジタル1日乗車券への引き換えを行うそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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