2021年3月19日9:22
GMOあおぞらネット銀行は、銀行機能を自社サービスとして提供したい事業者向けに、 銀行機能を細分化してパーツで提供するプラットフォーム銀行サービスを展開している。このプラットフォーム銀行サービスに2021年3月18日より4つの新メニューを追加した。
2021年注目のキーワードとして、 「エンベディッドファイナンス」という言葉があるという。 2020年1月にアメリカの著名VCが書いたブログに登場したことから、徐々に広まったとされるこの言葉だが、日本では「組込型金融」や「埋込型金融」といった言葉で紹介されている。アメリカやイギリスなどではすでにこの「エンベディッドファイナンス」の概念に基づいたサービスが始まっているが、日本ではまだあまり見かけないサービス形態だとしている。
同社のプラットフォーム銀行サービスは、エンベディッドファイナンスの形態で提供することを目指している。事業者のサービスの中に金融サービスを組み込んでもらうことで、 そのサービスを利用する個人や企業がシームレスに決済手段や投資手段として利用することができ、利便性向上につなげるそうだ。
銀行機能の提供のメインは銀行APIによる各種機能の自動的な連携だが、今回開始する専用Visaデビット付キャッシュカードや専用画面など4つの新メニューにより、事業者のサービスを利用する顧客と金融サービスのタッチポイントで同社が前面に出ることなく、事業者のブランドで利用者と接点を持つことになる。顧客企業にとっては使い慣れたサービスでの安心感や操作性、事業者にとってはブランドの価値を生かしたサービス提供が可能だ。
新メニューでは、事業者の利用者(エンドユーザー)は、事業者が提供するサービスを通じて口座開設の申し込みや、その後の取引等が可能となる。例えば、ECショップ運営事業者のサービス利用イメージだが、 ECショップのほかエンターテイメント系サイトなど、入出金の多い事業者にマッチしたメニューが今回の新メニューとなるそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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