2021年5月24日8:00
決済・移動・生活サービスを横断して提供
トヨタ自動車、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタファイナンスの3社(以下、トヨタグループ)が展開するスマホ決済アプリ「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)」の本格展開から1年強が経過した。国内に5,000カ所以上の販売拠点を有し、年間6兆円超の売上を上げるトヨタグループのウォレットアプリとして、プリペイド・デビット・クレジット払いのすべてに対応したキャッシュレス決済はもちろん、移動にかかわるサービスや人々の生活に密着した付加サービスを提供し、日常的に利用されるサービスを目指している。
記事のポイント!
①3つの支払い手段に対応した「TOYOTA Wallet」
②今後も決済手段の拡充を検討
③「TOYOTA Wallet」の利用者の傾向は?
④貯まったポイント2Pを1円相当でチャージできる施策が好評
⑤「毎日毎回1.5%キャッシュバック」でヘビーユーザー増加を目指す
⑥移動や生活にかかわるサービスと連携強化、移動データの活用も
⑦海外でもタイでサービスを開始
⑧将来的なサービス目標は?
プリペイド・クレジット・デビットに対応
iDの利用が人気、TS CUBIC Payは高単価
「TOYOTA Wallet」は、2019年11月19日にiOS版がリリースされ、2020年4月6日にAndroid版も追加し、本格的にサービスを開始した。本格展開から1年強が経過したが、「徐々に機能もリリースして、会員は着実に増えています」とトヨタファイナンス デジタルマーケティング部 アプリプロモーションG 森帆菜実氏は話す。
「TOYOTA Wallet」はモバイルウォレットとして多様な支払い方法に対応している。事前にチャージした金額を利用できる前払いの「TOYOTA Wallet残高」、クレジット型サービス「TOYOTA TS CUBIC Pay」、デビット型サービス「銀行Pay」の3つの手段から、利用者にあった方法を選択できる。前払いは、「iD」「Mastercardコンタクトレス加盟店※」「Mastercard加盟店(国内EC)」で利用が可能だ。トヨタ販売店で利用できるTOYOTA TS CUBIC Payは、トヨタファイナンスのクレジットカード「TOYOTA TS CUBIC CARD」等と紐づけて利用できる。銀行Payは、三井住友銀行などの金融機関が展開する「銀行Pay加盟店」で利用可能だ。TOYOTA TS CUBIC Payと銀行Payは、利用者のスマートフォンで店舗に設置したQRコードを読み取ることで支払いができる「MPM方式(Merchant‐Presented Mode)」を採用している。
※Mastercardコンタクトレスは国内加盟店のみ。Android端末は対象外
現状の利用件数はiDが人気だ。チャージの平均金額は4,000~5,000円と比較的高い。加盟店での利用トップ3は、コンビニエンスストア、飲食店、自販機となる。また、Mastercard決済はEC加盟店での利用も多く、コロナ禍で巣ごもり需要が高まる中、便利に利用されている。TOYOTA TS CUBIC Payはトヨタ販売店で車の購入、車検や整備などの支払い関連で使われており、平均決済単価は圧倒的に高い。森氏は「今後もウォレットとしての利便性を高めるため、決済手段は増やしていきたいと考えています」としている。
TOYOTA TS CUBIC CARDと併用しているユーザーが多い
利用金額1.5%キャッシュバックサービスで固定化目指す
サービスの告知はトヨタ販売店を中心に行ってきた。また、TOYOTA TS CUBIC CARD会員へのメールやクレジット利用明細での告知も実施。同部 七尾夏美氏は「多くの方がTOYOTA TS CUBIC CARDをお持ちの方です」と説明する。
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
「Paymentnavi Pro2021」の詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。