2021年6月21日8:12
グローバルペイメントの動向に詳しい、和田文明氏による世界の決済シーンを紹介する本コーナー。今回はCapgemini Research Instituteの「World Payments Report」を参考に世界の非現金決済の状況と今後について紹介してもらった。
和田文明
COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミック禍において、世界の非現金決済は急速に拡大している。非現金決済には、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカード(電子マネー)といったペイメントカード決済の他、口座振込のクレジットトラスファー、口座振替のダイレクトデビット、小切手決済(電子小切手を含む)が含まれる。
近年、生体認証が消費者のライフスタイルに浸透し、ソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook、WeChatなど)がペイメント機能を追加するにつれて、“ペイメント”(Payments、支払い、決済)は多様化している。 デジタル財布は、オンラインでの支出だけでなく、対面での取引にも好まれる選択肢になっている。ペイメントサービスプロバイダーが、よりシームレスなペイメントエキスペリエンス(支払い体験)で対応するにつれて、摩擦のないトランザクションへの需要が高まっている。2019年度の非現金決済件数は、対前年比で14%以上増加し、グローバルベースで7,085億件に達している。これは、過去10年間で最高の増加率である。また、2014年~19年までの6年間の年平均成長率は、12.5%と高い伸びを示している。
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