2021年7月6日7:40
Connected Designは、東急と協業し、東急が運営する東横線学芸大学駅高架下の商業施設「学大市場」にて、利用者の交通系ICカード等がトイレの鍵となる「リアルタイム鍵発行ソリューション」を活用したトイレのIoT化の実証実験を2021年7月1日より開始した。
Connected Designは、 スマートロック(電子錠)やIPカメラ等、各種IoTデバイスを取り扱うとともに、IoTデバイスをより有意義に活用するためのアプリケーションや連携機能を独自開発している。
これまで、 物件IoT機器管理システム「Connected Portal」や、家電の一括操作や宅内の状況確認を行えるアプリ「Taprica」などのサービスを提供してきた。
今回の実証実験は、東急の運営する「学大市場」のリニューアルオープンに伴い、同施設のトイレをより快適に利用してもらい、施設価値向上を図るために行う。
同社は、鍵の受け渡しをはじめとする施設管理オペレーションを省人化しながらトイレをより快適に利用してもらうソリューションとして、トイレに設置するスマートロックおよびスマートロックと連携した「リアルタイム鍵発行ソリューション」を提供する。
利用者は、手持ちの交通系ICカード等を、専用カードリーダーに読み取らせることでスマートロックを操作する鍵として登録することができる。「学大市場」では、 各店舗に専用カードリーダーが設置され、店舗の利用者がカードリーダーに自身の交通系ICカード等をかざすと一時的な鍵の解錠権限が付与される。その後、ICカード等をトイレのスマートロックにかざすと自動で解錠する。
また、専用カードリーダーにはトイレの使用状況を表示するディスプレイが設置されており、店舗にいながら空室状況を確認することができるという。
さらに付加価値として、店舗の販促活動としても使えるスタンプラリー機能も備えており、 カードのデザイン代や用紙代などの初期費用なくスタンプカードを導入いただくことができるそうだ。
今後は、 利用データを活用して清掃や備品の補充タイミング等の最適化を促す機能や、 一定時間以上の使用を検知し施設運営者に通知する機能など、施設運営をより円滑にするための機能の実装を検討していく。